2013年10月05日

新茶入荷速報!!

 今回は静岡から革新的且つ、個性的なお茶を2種入荷致しました。


【薫香紅茶】富士山小種(ふじさんすーちょん)
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中国福建省で作られる『薫香紅茶・正山小種(ラプサンスーチョン)』を手本とし、日本で作られた希少な国産紅茶。
『正山小種』は、松の木や松ぼっくりを燻して紅茶に薫香する独特な製法を持っています。
それに対しこの『富士山小種』は、静岡県島田産の和紅茶をベースに、ウィスキー樽のチップを燻して薫香しました
スモーキーな香りとウィスキーの余韻を持つ、本場の正山小種とも一風違う仕上がり。
私の知りうる限りですが、薫香して作られる和紅茶はこの『富士山小種』だけではないでしょうか?

【酵素後発酵緑茶】金糸雀(かなりあ)
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静岡は葵区小瀬戸で作られた、日本唯一の酵素後発酵緑茶
煎茶と釜炒り茶をベースに、茶葉のエキスからくる酵素を触媒として後発酵させた革新的な緑茶です。
クチナシの様な芳香を持ち、お茶が冷めるにしたがってそれが際立ってゆきます。
60℃程度のお湯でゆっくりと抽出するのを基本に、水出しや氷出しでもその香りは輝きます!
余りに革新的な作りなので、緑茶とも黄茶とも後発酵茶とも分類の難しいお茶です。
その水色から『金糸雀』と名付けました。

テイスティングレポートは、また後日お送りしたいと思います。

それぞれ、今週末より販売開始です。
喫茶でもまだメニューには載っていないのですが、宜しければご注文くださいませ。
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2013年09月26日

『蜜香紅茶』3種御値下げしました。

 本日『蜜香紅茶・金萱種』を入荷したところですが、今春の蜜香紅茶を3種御値下げいたしました。

『【極品】蜜香紅茶・大葉烏龍種』
『【極品】蜜香紅茶・青心烏龍種』
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3,150円 → 2,100円
※紹介ブログ⇒『台湾茶春一番茶・第二弾 『【極品】 蜜香紅茶 青心烏龍種』入荷しました!』
http://isshin-niyo.sblo.jp/article/64137630.html



『柚花蜜香紅茶』
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1,890円 → 1,680円
※紹介ブログ⇒『【入荷速報】台湾春一番茶入荷しました!!』
http://isshin-niyo.sblo.jp/article/63977347.html


もちろん各々が、花蓮縣は嘉茗茶園の高茶師による作品です。
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写真は、今年の春に高茶師の元へ買付けと製茶に伺った時の物。

『【極品】蜜香紅茶・大葉烏龍種』『【極品】蜜香紅茶・青心烏龍種』共に、
高茶師をして「金牌奨より旨い蜜香紅茶!」と言わしめた素晴らしい出来栄えです!!
毎シーズン、蜜香紅茶比賽(品評会)で当たり前のように金牌奨はもちろん、銀奨、銅賞と、上位を独占し続ける高茶師が言うので間違いありません。
何と言っても、その金牌奨を受賞しているのは高茶師なのですから。
5年程前に伺った時には、「金牌奨より銀牌奨の方が美味しいよ」と案内してもらったことも。
実際、金牌奨は蜜香の迫力がすごかったですが、銀牌は蜜香に加え、レモンの様な清涼な果実感があり、他にない特別な味わいのお茶でした。

この2種類ですが、使われている品種が違います。
『大葉烏龍種』はコクとまろやかな甘みが特徴で、蜜香が端正に味わえます。
『青心烏龍種』はすっきりとした味わいで、蜜香の甘い香りの中にも1本青い清涼さを感じます。

『【極品】蜜香紅茶・大葉烏龍種』は上記の通り端正な蜜香紅茶で、甘味とコクに溢れ、『青心烏龍種』で感じるすっきりとした香りも併せ持ちます。
『大葉烏龍種』でこの香りを感じることが、いかに稀有なことか、蜜香紅茶好きならお分かり頂けることでしょう。
また、この蜜香紅茶特有の『蜜香』の甘い香りを純粋に楽しむなら、大葉烏龍種が一番です。

『【極品】蜜香紅茶・青心烏龍種』は、高級品種である青心烏龍種特有の清涼な香気をふんだんに具え、蜜香紅茶の中でも際立って香り豊かな作品に仕上がっております。
大葉烏龍種や金萱種の蜜香のイメージが強い方は、きっと驚かれる風味であることは間違いありません。
清香系の烏龍茶がお好きな方は、こちらがお好みに合うのではないでしょうか。


さて、最後に『柚花蜜香紅茶』です。
3月初旬に咲く文旦の花の香りを、同時期の春茶の紅茶に吸わせて作る特別な蜜香紅茶。
開花後に気温が上がらず、お茶作りが始められない時には前年の冬茶を使用するのですが、今春は3月時点で夏の様な気温になったそうで、美味しい春の紅茶で作ることが出来ました。

名前からするとレモンティの様な香りをイメージされるかと思いますが、甘い蜜香と相まって、その香りはまるで葡萄の様!
乾燥茶葉の段階で既にその香りが伺えますが、茶葉にお湯を注した瞬間に「ぱぁっと」芳醇な香りに包まれます。
葡萄ジュースか赤ワインを飲んでいるかの様な特別な味わいで、飲み干して余韻に「すぅっと」レモンの様な香気が吹き抜けます。
また煎を重ねるごとの変化も大きく、淹れる度にまったく新しいお茶が楽しめます。

贅沢にも『青心烏龍種』を使用したスペシャルな蜜香紅茶。
その得も言われぬジューシーな味わいをご堪能ください。


また長々と書いてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
もしお気に召したお茶があれば幸甚です。
『【極品】蜜香紅茶・青心烏龍種』は、あと5袋程ですのでお早めにどうぞ。
posted by 一芯二葉 at 01:43 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年09月25日

『蜜香紅茶 金萱種』入荷しました!

 つい先頃まで残暑の気配が濃厚でしたが、台風が幾度か通り過ぎるうち、気が付けばすっかり秋模様。
そろそろ暖かいお茶が恋しい季節。皆様もいろいろなお茶を楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな折ですので、秋口に相応しい台湾茶をご案内させていただきたいと思います。

『花蓮 蜜香紅茶・金萱種』
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販売:1,260円 喫茶:840円/ピチャー 1,050円

台湾紅茶の最高峰『蜜香紅茶』
その中でも、華やかな香りが広がる『金萱種』を使用した蜜香紅茶です。
実はこの春に直接台湾で、2種類の金萱蜜香紅茶を仕入れてきたのですが、そのうち一つを甘味が増す様、しばらく寝かせてありました。
夏の暑い盛りを越え、ようやく解禁の一品です。
もちろん高茶師粘茶師による作品です。
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旦那様が高茶師。
奥様が粘茶師。
一般的には高茶師の名前が前に出てきますが、奥様も負けず劣らずの凄腕です。
台湾でも紅茶を手掛ける方が増えてきた様ですが、この高茶師、粘茶師ご夫妻のお茶は未だ他の追随を許しません。

ちなみにこれが、2006年に行われた『世界銘茶コンテスト』で、『金牌奨(優勝)』を受賞した時のトロフィー。
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今気が付いたのですが、良く見たらちょっと欠けていますね(笑)
写真には収めていないのですが、高さん、粘さん共に、飽きる程いろんな賞を受賞されているので、置き場所がなくなってきたのか、賞状やトロフィーがぞんざいに転がっていたりします。
・・・ひとつくらい欲しいです。
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少し横道にそれましたが、早速淹れてみます。
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台湾茶は、茶葉の量などは計らず目分量で淹れる物ですが、今回は試飲なのできちんと計ってみます。
茶壺の容量の60%を目安に、60ccの茶壺なので、3.6g。
一芯二葉的に、これが最低量です。
蒸らし時間も大体でいいのですが、今回はきっちりでいきます。

1煎目は5秒蒸らし。
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淡い水色ですが、はっきりと蜜の香りが立ち上ってきます。
聞香杯はというと、強焙煎特有の香ばしい風味があり、チョコレートみたいな甘い香気
しかし、一口飲むと、芳しさの奥から艶々した花の香りが口いっぱいに広がります。
5秒程度の蒸らし時間だと重厚さは出ず、その甘味と旨味が堪能できます。
飲み干してすぐ、心地よい酸味が舌に残り、蜜の余韻を引き立てます。

2煎目は10秒。
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水色がやや深くなりました。
写真だと分かりづらいですね。
1煎目に比べて、味わいも香りも分厚くなりました。
聞香杯はビターチョコと薔薇の香りで一杯。
味には渋みは無いけれど、舌に「とん」と乗る香ばしさが飲み応えを与えてくれます。
蜜の風味は味にもはっきりと出てきて、「蜜香紅茶を飲んでるな〜」という満足感が膨らんできます。

3煎目は15秒。
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水色は2煎目と同じくらいでしたが、焙煎香がはっきりと出てきたので、ちょっと蒸らし過ぎかもしれませんね。
甘味に加え酸味が思いのほか強く抽出され、1,2煎目とははっきりと違う印象を与えます。

3煎目まで入れて思いましたが、このお茶に関しては、100℃で香りを楽しむのも勿論ですが、90℃程度の熱湯を使用し、酸味と焙煎香を控えめにして甘味が前面に出るように入れても美味しそうです。
100℃でがっつり入れて、しっかり味のストレートティ、またミルクティで味わうのも。
その時の気分で色々楽しめそうな紅茶です。

お茶殻を出してみました。
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よりが強く、「まだまだ淹れられるぞっ!」と語りかけて来るようです。
ちなみに今回は、マグカップに移し替えてお湯を注ぎ、のんびり飲んであげました。
気軽に飲みたい時は、マグカップでも美味しく飲めるのが台湾茶のいいところですね。


先に発売中の『蜜香紅茶・金萱種』に比べると、蜜香の香りはそちらに一歩譲りますが、焙煎の心地よい風味がちょうど秋の穏やかな雰囲気にピッタリだと思います。
お値段もこれまでの蜜香紅茶に比べて控えめなので、宜しければ初めての台湾茶にもお勧めです。
冬にはミルクティでもお楽しみくださいませ。
posted by 一芯二葉 at 19:50 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年08月30日

『杉林渓高山茶』入荷しました!

 春茶シーズンから4ヶ月。
遅ればせながら、新茶が入荷致しました!

『杉林渓高山茶』
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販売:1,360円 喫茶:840円(ピッチャー)/1,260円(台湾茶式)

といいましても、春に台湾で仕入れた物を4ヶ月ほど寝かせておりました。
実は、旬のお茶でも”出来立てが一番おいしい!”と言う訳ではありません。
台湾茶は出来立てならではの風味を味わうのも楽しいですが、
数か月、半年寝かせるだけでぐっと甘味が増してきます。
今回ご紹介する『杉林渓高山茶』も、4カ月の熟成を経て魅力的なお茶になりました♪

熟成と言っても4ヶ月程度では清香(ちんしゃん)の爽快さは失われず、むしろ荒々しさが消え、
高山茶ならではの”清らかな風味”がはっきりと見て取れる、美しいお茶へと変貌します。

では、早速淹れてみましょう。
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1煎目はとても淡い水色。
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聞香杯から漂う、杏仁の様なぽってりとした香りが鼻孔をくすぐります。
重たすぎない甘味と繊細な旨みに溢れ、中国緑茶を思わせる優しい飲み心地。
”滋味あふれる”とは、こういうことを言うのでしょう。

2煎目は水色も強まりました。
香りは凍頂系の花の香りが一気に湧き上があり、このお茶の持つパワーを感じさせます。
1煎目との、表情の違いに驚きです。
飲後には、これぞ高山茶と言わんばかりの”高山気”が吹き抜けます。
杉林渓らしい青さは渋みを全く感じさせず、キレはあるのに艶やかで、丸い丸い飲み心地です。
この艶っぽさこそ、高山茶の魅力でしょう。
味わいも甘みが増し、茶液にとろみが乗っています。

3煎目はより甘く、しかし爽やかに。
思わず「旨いっ」という言葉がついて出てしまうほど。
3煎目に来て、最も鮮烈な印象になりました。
ここまで綺麗なお茶だったとは…とニンマリ。

4煎目もその魅力に陰りは見えません。
もしこの4煎目の味が1煎目に来たとしても、このお茶を高く評価するでしょう。
トロッとした滑らかな舌触りは、4煎目でもなお健在。
それほど美味しい4煎目であり、いいお茶と言うことです。

5煎目、6煎目とどんどん淹れますが、味わいが衰えることはありません。
もちろん、だんだんと淡くなってきますが、
優しい甘味に溢れ、渋みや苦み、雑味などは一切感じられません。
7煎目に突入してもその印象は変わらず。
ここまで煎を重ねても次の一杯を求めたくなるお茶は久しぶりです。
買付けた時に、既に魅力的なお茶だと分かってはいましたが、
今回淹れてみて、予想以上のお茶だったと認識を新たにしました。
良いお茶に出会える喜びは、何にも代えられませんね。

まだまだ淹れられそうですが、お茶殻を取り出してみます。
艶やかで美しいグリーン。
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1枚取り出してみました。
青心烏龍種ならではの、しゅっと細長く伸びた茶葉。
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良い茶葉はとても張りがあり、引っ張ってもそうそうちぎれません。
この茶葉も非常に弾力があり、びょんびょんとその力強さを主張してくれます。

さて、いかがでしたでしょう?
だんだんと暑さも和らぎ、過ごしやすくなってきたこの季節。
そろそろ温かい烏龍茶でのんびり過ごすのも良いのではないでしょうか?
喫茶、茶葉販売ともに行っておりますので、美味しいお茶を楽しんでいただければと思います。
posted by 一芯二葉 at 21:19 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年05月31日

蜜香紅茶&蜜香緑茶TBセット発売!

 先日台湾は花蓮で仕入れてきました紅茶と緑茶のTBセットです。

『蜜香紅茶&蜜香緑茶(毫香碧緑茶)のTBセット』
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315円/2個入り(紅茶*1個、緑茶*1個)

一芯二葉でも開店当初より取り扱ってる蜜香紅茶、蜜香緑茶。
余韻に蜜の甘い香りを残す、有機栽培で作られた稀有なお茶です。
この2つのお茶を世に産み出した茶師さんがこちら。
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右が高茶師、左が奥様の粘茶師。
蜜香紅茶といえば高茶師の名が轟いていますが、奥様の粘茶師も凄腕です。

茶摘みの風景。
可愛らしい笠をかぶって摘んでいます。
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高茶師のところへ伺った所、車のトランクに茶葉がたっぷり積んでありました。
手摘みで作られた、綺麗な蜜香緑茶です。
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「これはどうするのですか?」と尋ねると、
「TBにするので、カットしてきます」とのこと。
・・・・・・え?
そうです、TBといっても手摘みで作られた旬のお茶を、わざわざTB用にカットするという、なんとも勿体ない作りです。
通常TBと言えば、旬の時期以外のお茶を使ったり、旬の時期でも製造過程で細かくなってしまった茶葉を集めるのが一般的です。
それを手摘みとか。
正直「そのまま飲めばいいのに・・・」と思いましたが、高茶師曰く「TBといえど、旬の美味しい物を飲んで欲しい」とのこと。
お茶作りへの情熱が伺えます。

とはいえそこはTB、気軽にマグカップで淹れてあげて下さい(笑)
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一般的な紅茶のTBと違い何煎も淹れられるので、お湯を継ぎ足しながらのんびりいただけます。
ぐびぐび。

茶殻はこんな感じでした。
蜜香緑茶。
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長さ1mm程度にカットされている様。
美しいグリーン。

蜜香紅茶。
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茶殻からも甘い香りが漂っています。

ご自宅や会社で気軽に飲むのはもちろん、ちょっとした贈り物にもピッタリ。
初めての台湾茶にもお勧めです。
今回は100セットだけの販売なので、気になる方はお早めにどうぞ。
posted by 一芯二葉 at 17:27 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年05月10日

一芯二葉2周年記念、旬の台湾茶・特別価格販売!

 先月の4月23日をもちまして、一芯二葉も2周年を迎えました。
これもひとえに皆様のご愛顧のおかげと、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も美味しいお茶はもちろんのこと、ひとときの安らぎの時間をご提供出来る様、より一層努力する所存でございます。

つきましては、2周年記念セールと称しまして一部のお茶を特別価格にて販売致します。
「喫茶で美味しかったので、自宅でも飲んでみたい」
「気になっていたけれど、手が出なかった」
「母の日、父の日に贈り物を探していた」
などなど、お気に召すお茶があれば、この機会にお試しくださいませ。

≪台湾紅茶≫
●【極品】蜜香紅茶 大葉烏龍種 3,150円⇒2,625円

●【極品】蜜香紅茶 青心烏龍種 3,150円⇒2,625円


≪台湾烏龍茶≫
●阿里山樟樹湖高山茶 2,100円⇒1,890円

●杉林渓龍鳳峡高山茶 2,100円⇒1,890円

●馬遠高山茶 1,890円⇒1,575円

●赤柯山高山茶 1,890円⇒1,575円

●文山包種 冬仔 2,100円⇒1,890円

●阿里山茉莉花烏龍茶 2,100円⇒1,890円



≪中国烏龍茶≫
●鳳凰単ソウ〜蜜桃香〜 2,100円⇒1,890円

●鳳凰単ソウ〜杏仁香〜 2,100円⇒1,890円



今回の2周年記念セール以外にも、何か特別なお返しが出来ればと思っております。
そちらは準備が整いましたら、改めてご案内させていただきます。
posted by 一芯二葉 at 23:46 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

台湾茶春茶第二弾入荷しました!

 台湾現地で買付けた旬の台湾茶が販売開始です!

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≪烏龍茶≫
●凍頂陳年老茶15年 〜天然桂花香〜 1,890円/25g
15年の眠りから覚めた、歴史を感じる果実風味の烏龍茶

●【清香】凍頂烏龍茶 1,890円/50g
清らかな花の香りを湛えた、清涼な烏龍茶

●【熟香】凍頂烏龍茶 1,890/50g
ほのかな焙煎の風味が心地よい、飲み応えのある烏龍茶

●阿里山高山茶 2,100円/50g
青りんごの様なフルーティな味わいの烏龍茶

●阿里山烏龍茶 1,575円/50g
瑞々しい味わいで、普段使いとしては格別な香りの烏龍茶


≪台湾紅茶≫
●蜜香紅茶 金萱種 1,680円/25g

蜂蜜の様な甘味が溢れる、台湾屈指の紅茶


第三段としてまた後日、数点の新茶が販売開始予定です。
そちらもお楽しみ下さいませ!
posted by 一芯二葉 at 23:25 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年03月28日

台湾茶春一番茶・第二弾 『【極品】 蜜香紅茶 青心烏龍種』入荷しました!

 先週の柚花茶2種に続きまして、春一番茶のご紹介です。
※前回記事〔【入荷速報】台湾春一番茶入荷しました!!〕
http://isshin-niyo.sblo.jp/article/63977347.html

≪民国102年春茶≫
【極品】蜜香紅茶 青心烏龍種  作:高肇昫茶師

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販売:3,150円  喫茶:945円/ピッチャー 1,365/工夫式 

蜜香紅茶の始祖・高肇昫茶師が送る春一番の蜜香紅茶。
3月上旬に出来たばかりの極上品を、早速届けてもらいました♪
今回は一芯二葉でも初めて入荷する『青心烏龍種』の蜜香紅茶。
これまで『大葉烏龍』『金萱』『紅玉』と入荷しましたが、それらともまた違った魅力があります。

ちなみに高茶師がつくるお茶には、『C』『B』『A』『A+』など品質に応じてグレードが付けられます。
いつもは最低でも『A+』以上のお茶を取り扱っているのですが、今回は『A++++』!!
最高級グレードです!

早速試飲開始。
蜜香紅茶のみ淹れて養壺している、専用茶壺で淹れます。
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茶海は気分を変えて、九谷焼の湯冷ましを使ってみました。
たまにはいいですね♪
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水色がこちら。
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1煎目というのもありますが、思ったより淡いですね。
飲む前から芳醇な香りが漂ってきます。

口に含むと蜜の香りの中に、爽快な青い香りが1本スーッと抜けてゆきます。
蜜香紅茶の正統派『大葉烏龍種』ではあまり感じられない香り。
清香系の包種茶が残す、青い余韻に近い感じです。

出来立てと言うこともあり、熟成前でまだ軽い飲み心地ですが、甘味は十分。
心持ち酸味が強い様に思いますが、却って甘い余韻を引き立たせてくれます。
『大葉烏龍種』が”こってりまろやか”だとすると、『青心烏龍種』は”すっきりまろやか”といったところ。
昨年の春に入荷した『金萱種』は、その中間と言った印象です。
『紅玉種』『大葉烏龍種』に近いこってりでいてまろやかな飲み口ですが、薄荷の様なスースーした香気を持っています。

金牌奨、銀牌奨、銅杯奨など、高茶師の比賽入賞茶も色々と飲みましたが、口に残る余韻はそれに匹敵するかそれ以上の存在感です。
4月末には台湾の高茶師の所まで行って買付けてくる予定なのですが、この品質の物がその時手に入るのか判らなかったので、急遽入荷してみました。
昨年の冬茶で入荷した『極品・蜜香紅茶 大葉烏龍種』と併せて、いまご用意出来る最高の蜜香紅茶が揃えられたと思います。
入荷量は12両(450g)と極僅か。
今すぐ飲んでも良し、熟成させてから飲んでも良し。
是非楽しんでいただきたい逸品です。
posted by 一芯二葉 at 20:56 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年03月22日

【入荷速報】台湾春一番茶入荷しました!!

 台湾もようやく新茶の時期に入ってまいりました。
そんな中、出来立てほやほやの春一番茶入荷です!!

柚花蜜香紅茶 〜青心烏龍種〜:3月10日製茶
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販売:1,890円 喫茶840円/ピッチャー 1,155円/工夫式

蜜香紅茶の生みの親・高肇昫茶師が贈る、春一番の蜜香紅茶。
蜜香紅茶は、ウンカの影響を受けた茶葉から引き出される蜜の様な香りが特徴。
その茶葉を使い、春に2週間だけ開花する文旦の花の香りを吸着させた贅沢な逸品です。
文旦の花は、なんと茶葉の5倍もの量を使用しています。
青心烏龍種がもつ涼やかな蜜香と文旦花がかもし出すジューシーな味わいは、蜜香紅茶の新境地です。


柚花烏龍茶 〜青心烏龍種〜:2月23日製茶・3月13日仕上げ
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販売:1,680円 喫茶840円/ピッチャー 1,155円/工夫式

柚花蜜香茶と同じく、3月初旬の文旦開花期に、ほんの2週間ほど生産される柚花烏龍茶。
こちらも茶葉の5倍量の文旦の花を使用し、20時間かけてゆっくりと香りを吸着させました。
清香の香りと相まって、清々しくも甘い香りを放ちます。
優しく口内で香る柑橘の余韻も魅力です。


春茶第一弾は、柚花茶を2種類ご用意しました。
どちらも花蓮縣は嘉茗茶園・高肇昫茶師の作品
台湾では花蓮懸が毎年一番初めに春茶の時期がやってきます。
なので、正真正銘の春一番茶。
春の息吹をいち早く楽しみたい方は、どうぞ一芯二葉まで遊びにいらして下さいませ。

ちなみにまだご用意出来ていませんが、上の2つと一緒に極品の蜜香紅茶も入荷しております。
嘉茗茶園の最上級グレードの蜜香紅茶。
得も言われぬ余韻です♪





posted by 一芯二葉 at 23:35 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2013年02月20日

新茶入荷状況【紅茶編その2】

 前回の秋摘みつづきまして、今度は和紅茶です。
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◆昨年末に『和紅茶フェア』として12種類の国産紅茶を提供しておりました。
※ブログ【『和紅茶フェア』開催中!!】(今は終了しております)
http://isshin-niyo.sblo.jp/article/60893684.html


そんな中から、現在提供中の紅茶をご紹介。

【熊本】矢部紅茶2ndフラッシュ 〜華蜜香〜(農薬不使用)
 台湾の蜜香紅茶の作りを再現した、日本でも初めての紅茶。
蜜香紅茶の始祖・高茶師の元で直々に製法を学び、台湾から製茶機械を輸入して作ったこだわりの逸品。
花の香り、濃厚な甘み、心地よい酸味。
他の和紅茶とは一線を画す出来栄えになっています。
※ブログ【“矢部紅茶2ndフラッシュ〜華蜜香〜”発売!!】
http://isshin-niyo.sblo.jp/article/49605533.html


【奈良】月ヶ瀬1stフラッシュ べにひかり[軽発酵] (農薬不使用)
 日本が輸出用に改良した幻の品種『べにひかり』。
日・中・印の3種の血を引く優良品種で、ダージリンティの様な香り豊かな紅茶です。
発酵度をやや抑えめにすることで、紅茶らしい甘味に加え、ほのかな青い香りを残しました。
貴重な1番茶を使用した、充実の余韻をもたらす和紅茶です。

【奈良】月ヶ瀬1stフラッシュ べにひかり[重発酵] (農薬不使用)
 上の軽発酵と作りは同じながら、発酵度を高め、まろやかさと発酵からくる甘味を強めた『べにひかり』。
青い香りは控えめになり、替りに艶やかな花の香りを放つ紅茶に仕上がりました。

ちなみにこの『べにひかり』は、茶農家さんより色々サンプルをいただいたのですが、流通に乗せる前の最終調整(ブレンディング等)を行う前の、『軽発酵』『重発酵』を特別に譲っていただきました。
一芯二葉としては、この発酵度の違うべにひかりが特に特徴が際立ち、他の和紅茶とは一線を画す出来栄えかと思っております。

【奈良】月ヶ瀬紅茶 べにふうき (農薬不使用)
 花の様な香気がカップから湧き上がる、重厚な飲み応えの和紅茶。
一昨年も同茶園から入荷したのですが、今回は更なる研究の末、より渋みが少なく、艶のある飲み口に仕上がりました。

花粉症の時期によく『べにふうき緑茶』が出回りますが、本来べにふうきは紅茶用(発酵茶用)品種。
もともと苦みが出やすい品種なので、緑茶は余り向いていないかと。
べにふうきを飲むなら、やっぱり紅茶がお勧めです。
ただ緑茶に仕上げないと、花粉症に効かなくなるそうなので、なんともですが。

【奈良】月ヶ瀬紅茶 べにほまれ (農薬不使用)
 日本で一番初めに茶の品種として登録されたのが、この『べにほまれ』。
緑茶用品種でなく、紅茶(発酵茶)用品種が第一号と言うのが驚き。
生産量も極めて少ない品種です。
『べにひかり』の様な芳醇な香気と、『べにふうき』の様な甘い余韻を持ち合わせます。
抜群の飲み心地で、是非ストレートティで味わっていただきたい紅茶です。
※喫茶提供のみ

【奈良】月ヶ瀬1stフラッシュ やぶきた&さやまかおり (農薬不使用)
 貴重な一番摘みを使った、爽やかな香りの和紅茶。
緑茶用品種を使用し、爽快な香りを放ちますが、余韻は紅茶らしいまろやかな甘さ。
仕様品種は毎年違うそうで、今年は『やぶきた』と『さやまかおり』。


【鹿児島】枕崎有機紅茶 手摘み 姫ふうき (農薬不使用)
 イギリスのグレートテイスト・アウォードで金賞を獲得!
緋色の水色も目に鮮やかな和紅茶です。
甘味・香りも非常に強く、飲み応えもかなり重厚。
ストレートティはもちろん、ミルクティも抜群に美味しいです♪
※喫茶提供のみ

【静岡】藤枝2ndフラッシュ 瀬戸谷もみじ (農薬不使用)
 スリランカから揉捻機を輸入して作られた本格派。
『やぶきた』を使用していますが、緑茶品種独特の青さは控えめで、ディンブラのような柔らかな甘みに溢れます。
二番茶を使用し、意図的にウンカの力を借り、余韻に蜜の香りを乗せている様に思います。


今まで色々な和紅茶をテイスティングしましたが、月ヶ瀬の紅茶はとっても美味しいです♪
紅茶を作るのに色々な工程を経るのですが、上にも少し書いた『萎凋』が抜群に上手い。
『萎凋』が足りないと余分な青さが残り、変なこもるような香りが出てしまいます。
そういった香りをまったく出さず、飲み干した後の甘い余韻に酔いしれます。
お話を伺うと、日々研究を積み重ねているそうで、その真摯な作りがお茶の味に表れているのがよく分かります。
美味しい和紅茶を飲んだことのない方は、月ヶ瀬の紅茶がお勧めです!
posted by 一芯二葉 at 23:49 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

新茶入荷状況【紅茶編その1】

 新茶が入荷しても、なかなかブログを更新できずにどんどん日が過ぎて行ってしまいます。
ということで、テイスティングレポート等は後日ご案内予定として、昨年末頃よりの入荷状況だけでもと更新です。

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◆まずは旬の秋摘み紅茶が4本。
ネパール2種、ダージリン1種、アッサム1種です。
ネパールティは、どちらもジュンチヤバリ農園。
昨年末には、一芯二葉にマネージャーの”ローチャン”がいらしてくれました。
※ブログ【ネパール ジュンチヤバリ農園マネージャー『ローチャン』がやってきた♪】
http://isshin-niyo.sblo.jp/article/60528194.html

●ネパールオータムナル ジュンチヤバリ農園 Golden Handrolled Himalayan Tips
 毎年様々なお茶を産出する、ネパールの名園ジュンチヤバリ。
そのジュンチヤバリにおいて、最高品質の紅茶がこのGHRHT(Golden Handrolled Himalayan Tips)。
丁寧に手揉みで作られた紅茶からは、フラワーブーケの様な可憐な香りが漂います。
またダージリンに見受けられる、マスカットフレーバーが柔らかく香ります。

●ネパールオータムナル ジュンチヤバリ農園 Himalayan Evergreen(緑茶)
 台湾緑茶の製法で作られた、香り艶やかなネパールグリーンティ。
茶葉を摘んだ後に、葉を静置して萎れさせる『萎凋』という工程を踏むことで、青りんごやクチナシを思わせる香りを見事に引き出しました。
水色も美しく、やや緑がかった輝く様なイエロー。
低温で優しく淹れて、とろりと旨味たっぷりでご提供致します。

●ダージリンオータムナル シンブリ農園 EX-17 Ruby
 ”Ruby”の名を冠した、艶やかな秋摘みダージリン。
美しいシルバーティップに彩られた、フルーティな味わいです。
クローナル種のダージリンですが、チャイナキャラクターが色濃く、茶葉は小さ目。
淹れたては、心地よいキレを感じさせるすっきりとした味わいで、冷めるにしたがってクローナル特有の柑橘系のフルーティな香りが余韻に感じられます。

●アッサムオータムナル マランギ農園 TGFOP1
 一年でも特にまろやかなコクが深まる、飲み心地も優しい秋摘みアッサム。
どことなくウィスキーを思わせる、樽っぽいモルティな香りが魅力です。
甘味の奥に心地よい酸味も効いて、ベリーのニュアンスも。


『ダージリン=マスカットフレーバー』のイメージがあるせいか、マスカットフレーバーの香りが際立つ夏摘み(2ndフラッシュ)がお好きな方が多いですが、なかなかどうして秋摘みも美味しいです!
コクが深まってくる時期でもあり、飲み心地は抜群。
まろやかな甘みがあり、香りはフラワリーな物が多いです。
渋みが控えめで、淹れやすい懐の広い所も魅力の一つ。
「ダージリンは渋いから好きじゃない」と思っている方は、一度お試しいただくと違った一面が見えてくると思いますよ♪
posted by 一芯二葉 at 23:23 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年12月22日

一芯二葉『いろいろお茶の福袋』販売します!

 昨年ご好評いただきました、一芯二葉の『いろいろお茶の福袋』を、今年も販売いたします!

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※画像は昨年の物です。

今年は3,000円、5,000円、10,000円の3種類。
中身は紅茶、台湾茶、中国茶、日本茶を色々詰め合わせ、内容は1つ1つ違います。
詰めた私にも、どれに何が入っているのか分かりません。
伝統的な、これぞ福袋!
『クリスマスプレゼント』『お歳暮』『お年賀』『お正月お迎え茶』などなど、お好みでご利用ください。
webショップでも販売中です。

≪販売期間≫
店頭販売:12月22日〜12月30日まで
web shop:12月22日〜1月6日まで
【一芯二葉web shop】
http://issin-niyo.forestarium.com/shopping/main.cgi?mode=cart&sid=1


通信販売は、注文順に随時発送致します。
なお、在庫状況などにより遅れる場合、年を跨ぐ場合も出てまいります。
大変恐縮ではございますが、どうぞご了承くださいませ。

また、年内にお店にお越しになれないお客様は、店頭にて取り置きも承ります。
宜しければお電話、Eメールにてご連絡ください。
「お名前」「お電話番号」「商品点数」の3点をお伝えくださいませ。
【info@issin-niyo.forestarium.com】
posted by 一芯二葉 at 03:46 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年11月29日

『杉林渓龍鳳峡高山茶・四年熟成』入荷しました!

 『凍頂烏龍茶・金萱』、『文山包種・金萱』、『蜜香緑茶』と続いた熟成物の台湾茶ですが、まだまだ入荷しています。

『杉林渓龍鳳峡高山茶 青心烏龍種・四年熟成』民国97年春茶
茶師:林桓渝

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販売:2,100円/25g 喫茶:840円(ピッチャー) 1,260円(台湾茶式)

高山茶といえば、日本では阿里山や梨山が有名どころですが、この『杉林渓龍鳳峡高山茶』も、ハイクォリティなお茶を産出する産地のひとつです。
高山茶も山によって特徴が異なりますが、杉林渓龍鳳峡は、高山茶らしい品の良い花の香りに加え、清々しい青い香りが立ち上る、キレの良い重厚な味わい。
対して阿里山は、より甘くフルーティ。
梨山は清らかな香りが神々しく吹き抜け、高山気に関しては抜けた存在、といった所でしょうか。

このお茶は民国97年の春茶。
4年間熟成したお茶ですね。
一芯二葉では、お茶の熟成を大切にしています。
時期時期の新茶の特別感に加え、熟成し深みが出てきたお茶を紹介することも、お茶屋として大事にしたいと思っております。

少々話がずれましたが、早速淹れてみましょう。
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軽い洗茶ののち、1煎目。
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思いがけず、柔らかな甘味。
杉林渓らしい爽やかな風味はあるものの、青々しさは控えめで、むしろフルーティな飲み心地。
クチナシの様な優しい花の香り漂う、女性的な味わいです。
杉林渓はキレキレのイメージだったのですが、予想を良い意味で裏切られました。
花蜜の様なとろりとした余韻に、思わず夢見心地になります。
お茶を飲み干してから数秒後に、ふわりと喉に抜ける奥ゆかしくも爽快な香り。
まさしく高山気。
青心烏龍種の力が伺えます。

「高山気って何?」と聞かれることがあるのですが、うまく表現できる単語が見つかりません。
例えるなら、『キャンプの朝。早朝の森の中で感じる、木々や大地が放つ清らかな大気の香り』でしょうか?

余りの美しい味わいに既に恍惚な気分ですが、2煎目を淹れてみます。
旨い。
味わいの優しさはそのままに、清々しさが増し、のど越しも爽やか。
どことなく『梨』を思わせる、ジューシーですっきりとした味わいです。

3煎目は少し力強く淹れてみます。
渋みはまったく感じさせず、飲み応えだけが分厚く重厚に。
心なしか焙煎の雰囲気を感じますが、不要な香ばしさは皆無。
きっと4年の歳月が焙煎の風味を抜き去り、味わいをただただ優しく下支えする様に熟成したのでしょう。
余韻が喉から胸の奥、内へ内へと染み渡り、お茶の深さを感じさせます。

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いかがでしたでしょうか?
お茶の味や香りの表現も難しいですが、余韻の心地よさや深みの表現はもっと難しいです。
出来ればお客様ご自身で、1杯のお茶に向き合い、感じていただければと思います。
喫茶でご注文の際、もしお時間に余裕があれば、ぜひ工夫式(台湾茶式)で堪能くださいませ。
このお茶の真価を、お分かりいただけるかと思います。



追伸。
熟成感を堪能できるお茶は、まだまだございます。
『民国97年春の文山包種(4年半物)』、『民国98年春の阿里山高山茶(3年半物)』などなど。
なかなか準備が整わず、店頭やメニュー表に載っていないお茶が多数あります。
宜しければ「おすすめのお茶ありますか?」「秘蔵のお茶ありませんか?」と、気軽にお聞きくださいませ。
美味しいお茶をご紹介させていただきます。

posted by 一芯二葉 at 02:35 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年11月27日

『花蓮瑞穂 蜜香緑茶』入荷しました!

 前回の『金萱茶』につづきまして、稀有な台湾緑茶を入荷しました!

『花蓮瑞穂 蜜香緑茶・4年熟成』民国97年冬茶
品種:大葉烏龍種  茶師:高肇昫(嘉茗茶園)
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販売:1680円/25g 喫茶:840円(ピッチャー) 1,155円(台湾茶式)

『花蓮瑞穂 蜜香緑茶・2年熟成』民国99年冬茶
品種:大葉烏龍種  茶師:高肇昫(嘉茗茶園)

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販売:1680円/25g 喫茶:840円(ピッチャー) 1,155円(台湾茶式)

台湾茶は包種茶(烏龍茶)が主流なのですが、僅かながら緑茶も作られています。
その内のひとつがこの『花蓮瑞穂 蜜香緑茶』
一芯二葉の開店当初より、入荷してはあっという間に完売してしまうお茶でもあります。

『蜜香緑茶』の最大の特徴はその名にも冠した『蜜香』です。
『蜜香』とは、文字通り甘い蜜の香り。
もちろん香料などではなく、人と自然が作り出したナチュラルな香りです。
自然と書きましたが、このお茶を作るのには『ウンカ(雲霞)』という虫の力を借りなくてはなりません。
花蓮縣政府が推奨する無農薬有機栽培で作られる蜜香緑茶は、否応なく発生する『ウンカ』による虫害を逆手に取り生み出されました。
虫害と言っても、その特別な香りをお茶にもたらす要因となり、むしろ益虫として敢えてウンカが住み着きやすいように、茶畑を整えます。
駆除するような薬品を使わないことはもちろん、茶樹の下草を残したままにしたり、等々。
ウンカの力を借りるお茶は他にも存在し、その代表である東方美人茶のほか、インドのダージリンティもウンカに葉を噛ませることで、マスカテルを引き出します。

※蜜香緑茶、蜜香紅茶、ウンカについてご興味のおありの方は、以前の記事を是非ご覧くださいませ。
2011年12月7日更新【『瑞穂 蜜香紅茶・大葉烏龍種・冬茶』販売しました。】http://isshin-niyo.sblo.jp/article/51533014.html
2011年12月9日更新【『瑞穂 蜜香緑茶・大葉烏龍種・冬茶』販売はじめました。】http://isshin-niyo.sblo.jp/article/51663575.html


では、さっそく淹れてみましょう。
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一芯二葉の緑茶専用の急須は、檀泥の茶壺です。
小さな脚付きで60ccしか入りません。
ひょうたん茶漉しもお気に入り。

まずは民国99年(2010年)の蜜香緑茶から。
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一般的に緑茶は少し低めの温度のお湯で淹れますが、この蜜香緑茶は熱湯で淹れることでその香りを引き出します。
1煎目は100℃で30秒ほど。

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台湾茶の水色はいつ見ても透明感があり、美しいです。

味わいは熱湯で淹れてもとろっと艶やかで、ふくよかな甘み。
日本の蒸し煎茶と違い、釜炒りで作られるこの緑茶は口当たりがつるつるしています。
有機栽培で培われた『旨味』もその柔らかな飲み心地を作り出しています。
飲み干して後の余韻には、待ちに待った『蜜香』の甘やかな香りがふわりと口の中に広がります。
緑茶の『青さ』と『蜜の香り』が伴う味わいは、飲んでみなければなかなかイメージできないかもしれません。
それがこのお茶が稀有と呼ばれる所以です。

2煎目は、ほのかに焙煎の風味が顔を出し、重厚な飲み応え。
3煎目は、フルーティで花の香りが鼻孔をくすぐります。
入れるごとのお茶の表情の変化に、思わず笑みがこぼれます。
まだまだ淹れられますが、ひとまずここで置いて次のお茶に行ってみましょう。

続いて民国97年(2008年)の4年物。
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新芽の部分(紅茶で言うシルバーティップ)が、99年の物よりやや多いように見えます。

先ほどと同じく、熱湯で淹れてみます
99年に比べて、若干色が淡いですね。
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茶杯に注いだ色も比べてみましょう。
99年。
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97年。
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多少光の加減はありますが、水色が淡いのがはっきりわかります。

味も軽いのかな?と思いつつ、ひとくち。
ごくん。
おぉっ。
99年の様な焙煎の風味がまったくありません。
その分、ガツンとした飲み応えではなく、優しく透き通るような味わい。
一見インパクトが薄いように感じるかもしれませんが、味わいの深さが違います。
繊細で奥ゆかしい飲み心地は、一口ごとに余韻と対話するように、心が穏やかになってゆきます。
甘味はしっかりしていながらも、和三盆の様な奥ゆかしさがあります。
このお茶は煎を重ねても荒々しさは出て来ず、このお茶の美しい顔ばかりが堪能できました。

同じお茶、同じ品種、同じ作り手でありながら、年代が違うことで見事に別のお茶へと変化しています。
リフレッシュしたいときや、甘いお茶請けと一緒に飲むときは99年の蜜香緑茶を。
疲れ癒されたいときや、お茶や自分と向き合いたいときには97年の蜜香を。
お好みに合わせてお選びいただければと思います。

posted by 一芯二葉 at 05:27 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

金萱茶2種入荷致しました!

 台湾より、甘ーい香りの”金萱茶”を2種類入荷致しました。

『凍頂烏龍茶 金萱・四年熟成』民国97年
茶師:林桓渝

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販売:1,260円/25g 喫茶:780円(ピッチャー) 1,155円(台湾茶式)

『文山包種 金萱・一年熟成』民国100年冬茶
茶師:蘇志成

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販売:1,050円/25g 1890円/50g 喫茶:735円(ピッチャー) 980円(台湾茶式)

一般的に『金萱茶』という名前で呼ばれる烏龍茶は、『金萱種(品種名)で作られた烏龍茶』のことで、それを称して『金萱茶』と呼びます。
なので、『凍頂烏龍茶 金萱茶』『文山包種 金萱茶』『阿里山高山茶 金萱茶』などのように『●●● 金萱茶』という表記が、より正確です。

金萱種の特徴は、なんといってもミルクの様な甘い香り。
そしてふくよかで、すべてを包み込んでくれる様なまろやかな甘みです。
お茶を飲み干した後にふわりと残る優雅な余韻には、心癒されるほど。
お茶の葉の力だけで、得も言われぬ甘露な味わいをもたらすことに、いつも驚かされます。

残念なことに、近年ではその人気から、フレーバリングを施した金萱茶が出回るようになってきました。
ミルクというよりはバニラの様なキツイ香りの物が多い様です。
今回入荷した二つの金萱茶は、もちろん余計な手を加えていない、本物の金萱茶。
自然で美しい味わいは、着香されたお茶と比べることのできない、気高さがあります。


まずご紹介は『凍頂烏龍茶 金萱・四年熟成』
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日本でも有名な凍頂烏龍茶。
昔は焙煎を施して作られていたお茶ですが、近年では焙煎は施さず、『清香』と呼ばれる澄んだ青い香りと、花の香りを放つ烏龍茶として人気を博しています。
この『凍頂烏龍茶 金萱・四年熟成』もその清香タイプの凍頂烏龍茶です。

名前に『〜四年熟成』と入れましたが、このお茶が作られたのは民国97年。
西暦では2008年に作られたお茶です。
台湾茶は実は作られてから約半年ほどの熟成で、甘味・香りが増し飲み頃になります。
出来立てのお茶にしかない爽やかな風味も捨てがたいですが、甘味に関してはまず間違いなく熟成した方が強くなります。
このお茶は4年の歳月をかけ、味・香りが増すと共に、味わいに丸みを帯び、とろける様な飲み心地のお茶へと昇華しました。
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輝く様な美しい茶液。
お茶を口にする前から、既に艶やかな香りが漂っています。
口当たりには一切の角がなく、フルーティでありながら、とろりと舌の上を滑ってゆきます。
そしてその香り、甘味は濃厚なミルキーさがあり、これぞ金萱茶!
また凍頂烏龍茶らしい花の香りと相まって、美しいブーケに囲まれているような気分になってきます。
煎を重ねてもその味わいは衰えず、いつまでも瑞々しいまま。
この華やかさはきっと女性ならお気に召すのではないでしょうか?



続いて『文山包種 金萱・一年熟成』です。
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このお茶は民国100年(2011年)の冬茶。
台湾は主に春茶、冬茶のふたつの旬があります。
お茶や作りによって異なりますが、爽やかな春茶。
艶やかな冬茶、というのが私の印象。
冬茶の方が味わいや香りに艶やかさがあり、特に口に残る甘い香りは格別です。

つい先日まで民国101年(2012年)の春茶があったのですが、そちらは高級品種である青心烏龍種を思わせる、心地よい青い香りの強い逸品でした。
対してこちらは、より金萱キャラクターを色濃く前面に押し出した作り。
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水色は凍頂烏龍茶に比べ、より明るい翡翠色。
元々ジャスミンを思わせる澄んだ花の香りと清香が特徴の文山包種。
茶液からも縦にすっと伸びてゆく清らかな香りが立ち上ります。

味わいにはすっきりとした青い香りが芯にあり、それを包むように瑞々しい甘味を感じます。
この決して重たく感じさせない清々しさこそが、文山包種の魅力。
そして金萱らしい特徴は、余韻にはっきりと表れます。
口いっぱいにふわっと広がるミルキーな香り。
それがゆっくりとゆっくりと鼻の奥へと抜けてゆき、一呼吸するごとに心に優しく染み渡ってゆきます。
煎を重ねて飲むごとに、リフレッシュされることを実感出来ます。
のんびりと癒されたいときはもちろん、お仕事や勉強中に飲むのもお勧めの一品です。


以上、金萱茶2種の紹介でした。
最近は焙煎を施した、大陸産の濃厚な烏龍茶が新茶で続きましたが、今回は一芯二葉が得意とする台湾茶です。
安らぎのひとときに、是非お楽しみいただければと思います。
posted by 一芯二葉 at 03:40 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年11月05日

『鳳凰単ソウ』2種入荷致しました!

 先日の『安渓鉄観音〜沈香型 炭焙煎〜』に続きまして、秋冬向けの焙煎系烏龍茶を入荷致しました。
中国広東省より『鳳凰単ソウ(木+叢)』を2種類。
以前も入荷して大好評だった『鳳凰単ソウ 〜蜜桃香〜』と一芯二葉初お目見えの『鳳凰単ソウ 〜杏仁香〜』です。

『鳳凰単ソウ 〜蜜桃香〜』 焙煎師:葉茶師
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販売:2,100円/25g 喫茶:840円(ピッチャー) 1,260円(工夫式)

『鳳凰単ソウ 〜杏仁香〜』 焙煎師:葉茶師
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販売:2,100円/25g 喫茶:840円(ピッチャー) 1,260円(工夫式)

同じ『鳳凰単ソウ』でも、ベースのお茶や焙煎具合などでまったく味わいの違うお茶が出来上がります。
そして、その各々の特徴に合わせて名前が付けられます。
今回は『蜜桃香』と『杏仁香』。
他に有名どころでは『芝蘭香』『蜜蘭香』『黄枝香』など、まだまだ色々な鳳凰単ソウがあります。


まずは『鳳凰単ソウ 〜蜜桃香〜』からご紹介いたします。
蜜桃香は昨年製茶したお茶を一度入荷したことがあります。
その時の紹介の記事がこちら。
⇒◆前回『鳳凰単ソウ〜蜜桃香〜 入荷』のブログ◆
 『鳳凰単ソウ〜蜜桃香〜』好評提供中!
 http://isshin-niyo.sblo.jp/article/55540918.html


今回入荷した物は、昨年同様に鳳凰単ソウで高名な”葉茶師”が手がけた、今年の春茶。もちろん無農薬です。
改めて、茶葉から。
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台湾の清香系のお茶と違い、酸化醗酵させたうえで焙煎を施すため、茶葉の色が黒檀色に深くなります。
茶葉の部位によっては、赤褐色や小豆色の明るい部分も。
乾燥茶葉の時点でも、すっきりとした甘い香りが漂っています。

試飲は茶壺で。
味わいにまろやかさを求めるならば、蓋碗が向いているかもしれません。
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1煎目は100℃の熱湯で、30秒程度。
水色は深いオレンジ。
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昨年の物に比べると、若干色が深く入りました。

味わいにはまだ焙煎の風合いが強く残り、飲み応えも充実。
とはいえ、焙煎系のお茶に出がちな苦みは感じられず、深い滋味を持ちながらも爽やかな余韻を伴います。
味わいはやはり”甘い”の一言。
単ソウ系らしいマスカット様の風味に加え、飲み干して数秒後に広がる完熟の桃を彷彿とさせる甘い余韻。
余りの香気に、もう何も口にしたくなくなる程です。

2煎目はややお湯の温度を落として(95℃程度)淹れてみます。
焙煎の風味は穏やかになり、味わいを下支えする、ほど良い加減。
茶液にはとろみがあり、お茶とは思えない舌触り。

3煎目は少し低温で、長めに蒸らしてみました。
長蒸らしの割には渋みはさほど出ず、濃厚な甘味と重厚な飲み応え。
余韻には焙煎香がすーっと長く続き、喉の奥と胸、お腹の中がぽかぽかします。

単ソウ茶は、お湯の温度を僅かに変えただけでも、まったく入り方が変わります。
寒さが厳しい日には、100℃でガツッと淹れた香ばしい甘味を味わったり、疲れた日には少し温度を落として淹れた柔らかな甘味を楽しんだりと、その時の気分や体調で淹れ分けを楽しめるのも単ソウ茶の良い所ではないでしょうか?


続きまして『鳳凰単ソウ 〜杏仁香〜』です。
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蜜桃香の写真と比べると、はっきりと発酵の浅さが見て取れます。
茶葉そのものからも、ほのかに青い、清々しい香気。
また、その名の通り、杏仁を思わせるアーモンド系の香りを感じることができます。

1煎目は同じく100℃でしっかりと淹れてみます。
茶液の色はこの様に。
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蜜桃香に比べて発酵度が浅いので、水色も淡くなりました。

一口飲んでみると、100℃で淹れたにも関わらず茶液はとろりとして、生葉の柔らかな旨みがそのまま味わえます。
またフルーティな甘味に溢れ、飲み干した後に上ってくるアマレットにも似た芳醇な香りにとろけてしまいそうです。
発酵は浅くても、焙煎はしっかり効いており、じんわりとした焙煎の風味が甘く清々しく口の中から喉の奥へと抜けてゆきます。

2煎目はやや低温で。
ナッティーな香りはそのままに、フルーティな飲み心地がより充実しました。

3煎目は、2煎目の風味に加え、爽やかな青さが顔を出してきます。

4煎目は焙煎の風味が優しくなり、瑞々しい味わいが強まって一段とフルーティに。

蜜桃香もそうですが、このお茶も煎を重ねるごとの変化が大きく、飲むごとに新しい味わいに出会えます。
1煎にその魅力すべてを注ぎ込む紅茶とは、また違った楽しみがありますね。

烏龍茶はティーポットで淹れても美味しく飲めますが、小さな茶壺とたっぷりの茶葉で淹れることで、そのお茶の魅力を最大限に引き出せます。
時間と心に余裕のある時には、お茶と向かい合い、静かに淹れ味わうと、その風味に癒され、穏やかに気持ちになれると思います。


鳳凰単ソウ蜜桃香、杏仁香、各々のご紹介でした。
その魅力が少しでも伝わればと思います。
今回はある程度量が確保できたので、しばらく定番でご提供できそうです。
冬を越すと熟成し、また違った魅力がでてくるお茶ですので、その際には改めてご案内させていただきます。
posted by 一芯二葉 at 19:37 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年09月29日

『安渓鉄観音〜沈香型 炭焙煎〜』入荷致しました!

 季節も秋になり、最近は急に肌寒くなってきましたね。
そんな秋にピッタリの烏龍茶が入荷致しました。

『安渓鉄観音〜沈香型 炭焙煎〜』
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販売:1,260円 喫茶:780円/茶海 1,155円/工夫式

中国茶より台湾茶をメインに取り扱っている一芯二葉では珍しい、大陸産の烏龍茶です。

台湾は過去に中国から製茶技術が伝わりました。
それが近年、台湾茶の製茶技術の目覚ましい向上により、逆に中国茶の製茶に影響を与えるという現象が起こっています。
鉄観音は特にその影響がはっきりと出たお茶のひとつかと思います。

伝統的な作りとして酸化発酵の後、焙煎を強くかけ、甘味・香ばしいさ・飲み応えを強めるのが鉄観音。
それが最近では発酵はごくごく浅く(無発酵かも)、焙煎も軽めで、台湾の清香のお茶かと思うほど爽やかな鉄観音が作られています。
もちろんそれはそれで美味しいのですが、一芯二葉としては昔ながらの焙煎香の効いた鉄観音が好み。
今回入荷した『安渓鉄観音〜沈香型 炭焙煎〜』は、そんな伝統を感じる鉄観音です。


早速試飲を。
茶壺でしっかりと淹れてみます。
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茶舟も使用。
1煎目は軽い洗茶の後、100℃の熱湯で数十秒。

水色は深い黄色。(写真だと明るく見えますね。)
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焙煎はしっかりしてあるものの、醗酵度は浅い様です。

まず聞香杯の香りですが、ほのかな焙煎香に加え、メロンみたいな甘い蜜の香りが濃厚に香ります。
台湾の清香と比べると、焙煎香に下支えられた重厚さを感じます。

味はというと、心地よいほろ苦さと口いっぱいにひろがるフルーティな甘み。
どことなくべっこう飴の様な、じんわりとした優しい甘味もあります。
また聞香杯ではメロンの様な甘い香りを感じましたが、飲んだ瞬間はクチナシの香りが広がってゆきます。

ちなみにこの鉄観音、焙煎に”炭”を使用することで、一般的な焙煎香とは違った、野性味ある香りを感じます。
それも買付けた理由のひとつ。
今回1煎目は100℃の熱湯で香ばしさをガツンと出しましたが、柔らかな味わいが好みの場合は、少し温度を落として淹れれば、渋みや苦みのないフルーティな甘みだけが引き出せます。
好みやその日の気分で淹れ分けられるのも、中国茶・台湾茶の面白い所ですね。

4煎ほど入れ終わった後。
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取り出してみると。
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鉄観音にしては、青い茶葉。
醗酵度を落とし、台湾の包種茶の様な萎凋香を引き出そうとしている様です。
焙煎はしっかりですが、入れ終わったあとでも茶葉が広がりきりませんでした。
これも焙煎系のお茶の特徴のひとつです。


いかがだったでしょうか?
優しい香ばしさが心地よい、炭焙煎の鉄観音。
穏やかな秋空のもとで飲めば、心に深く染み入ってくることと思います。
ゆったりと読書をしながら飲むのもお勧めですし、のんびりと一つのお茶と向かい合うのもいいかもしれませんね。


posted by 一芯二葉 at 01:51 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年09月08日

ダージリン2nd&シッキム2ndフラッシュ入荷致しました。

 9月に入り、秋を感じるようになりましたが、遅ればせながらダージリンとシッキムの旬の夏摘みを入荷致しました。
春はダージリン1stに始まり、アッサム、セイロン、台湾春茶が続々と入荷致しましたが、夏摘みはのんびりと検討しまして、ようやくの登場です。


◆ダージリン2ndフラッシュ シンゲル農園 DJ-74 MUSCATEL
販売:1365円/30g 喫茶:630円/cup 880円/pot

マスカテルタイプの2ndフラッシュ。
甘いマスカットフレーバーの中に、スースーするメントール系の爽やかな香りを感じます。
焙煎は控えめで、爽やかな飲み心地。
この冬の熟成を期待できるクォリティですが、今飲んでもその非凡な持ち味を堪能できます。


◆ダージリン2ndフラッシュ タルザム農園 DJ-27 CLONAL DELIGHT
販売:1890円/30g 喫茶:630円/cup 880円/pot

クローナルタイプの2ndフラッシュ。
フルーティで瑞々しい飲み心地でありながら、旨みに溢れ、その味わいは丸くまろやか。
タルザム農園らしい花の様な甘い香気が、カップからふわりと香ります。
余韻は東方美人茶を思わせる蜜の香り。
ウンカ芽が豊富に乗った、極上のダージリンティです。


◆シッキム2ndフラッシュ テミ農園 SK-34 CLONAL
販売:1575円/30g 喫茶:630円/cup 880円/pot

インドの北に位置する紅茶産地シッキム。
1stフラッシュのシーズンには、清々しい花の香りを放ちますが、2nd期には甘い香りとまろやかなコクを持つ紅茶を産出します。
この2ndフラッシュはシルバーティップを豊富に携え、さっぱり系の飲み心地ながらふくよかな味わい。
また、チョコレートを思わせる、甘い香りがふんわりと漂う楽しい紅茶です。
上質なシッキムに出会うことは少ないのですが、今回入荷の夏摘みは、今まで飲んだシッキムでもトップクォリティかと思っております。


取り急ぎ簡単なご紹介をさせていただきました。
詳細はまた後日お送りできればと思っております。
3種類とも、明日より正式発売、提供です。
宜しければ、旬の味わいを楽しんでいただければと思います。

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2012年07月12日

台湾紅茶『文山 蜜香小種』入荷しました!

 今回ご紹介するのは『文山 蜜香小種』。
先日台湾に行ったときに、文山包種や東方美人と一緒に買付けてきた台湾紅茶です。

『文山 蜜香小種』
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販売:1,050円  喫茶:580円/カップ・840円/ポット

台湾茶にお詳しい方はご存知かと思いますが、現在台湾の茶業界では空前の紅茶ブーム。
これまで包種茶や緑茶しか作らなかった茶農家さん方が、紅茶作りを行うようになっています。
その切っ掛けになったのが、花蓮瑞穂・嘉茗茶園の高肇昫茶師が生み出した『蜜香紅茶』。
ウンカによる虫害を逆手に取って作る、花蜜のような甘い香り放つ紅茶です。
『蜜香紅茶』が生まれて10年ほどになりますが、甘い『蜜香』の香りに関しては、いまだ高茶師を超えるものは見かけません。
高茶師の技術や経験以外にも、花蓮の温暖な気候、どの時期に紅茶を作るのかなど、色々な要因が浮かびます。
実は『蜜香』を引き出す秘技なんかもあるのですが。

そこで、この『文山 蜜香小種』。
文山包種の名手である蘇志成茶師が作る、『蜜香紅茶』とは別のアプローチで作られた紅茶です。
この紅茶は、東方美人茶とまったく同じ時期に作られます。
東方美人と同じ時期ということは、ウンカの発生のピークということ。
これだけで『蜜香』を引き出すのに最適の時期と言えます。
午前中に摘んだ小さな小さな茶葉は東方美人茶に。
そして午後に摘んだ、やや大ぶりな茶葉を蜜香小種に仕上げます。

この夏台湾に行ったときに、美人茶も紅茶も作ってきましたが、そこは烏龍茶と紅茶。
同じウンカ芽を使ったお茶と言っても、作り方はまったく違いました。
決定的に違うのは、酸化酵素が働かないようにする『殺青』、お茶を蒸らす『悶』ですが、他の細かい部分にも違いは多数。
もちろん花蓮の『蜜香紅茶』ともまったく違います。
直接農家さんの所へ勉強しに行ったかいがあります。


では、さっそく試飲してみましょう。
今回は英国式でテイスティングカップで淹れてみました。
まずは100℃の熱湯で、2.0g・5分抽出。
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水色は透き通るオレンジ。
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茶殻は大ぶりで、台湾茶らしい柔らかい揉捻。
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味わいは軽やかでフルーティ。
瑞々しい味わいで、心地よい酸味を感じます。
洋菓子もいいですが、優しい甘さの和菓子とも相性が良さそうです。

続いて100℃・3.0g・5分抽出。
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水色は赤みがかった濃いオレンジに。

味わいはより濃厚になり、2.0gのお茶より、はっきりと『蜜香』が香り、余韻も充実です。
それでも渋みは一切感じず、そのフルーティな味わいが損なわれることはありません。
心地よい酸味もそのままで、チーズケーキやカスタード系のお菓子なんかが食べたくなります。
またこのお茶は、冷めるにしたがって、酸味より甘味の方が強く感じられるようになりました。
個人的にはこれくらい濃厚に淹れてあげた方が、この紅茶の本来の味わいが堪能できるように思います。

「【100℃・3.0g・5分抽出】で決まりかなぁ」と思いましたが、せっかくなので実験です。
【100℃・3.0g・5分抽出・ティーコジーかけない】【90℃・3.0g・5分抽出・ティーコジーかける】の2パターン。
ポイントは温度の違いによる、酸味の違い。
美人茶を、温度を下げたお湯で淹れる感じに近いでしょうか。

A)【100℃・3.0g・5分抽出・ティーコジーかけない】
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B)【90℃・3.0g・5分抽出・ティーコジーかける】
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思いのほか、水色に違いが出ました。
味わいは、おおかた予想通り。
Aは酸味はほどほどになり、味わいがやや軽やかに。
Bは酸味は余り感じられず、口当たりがさらっと瑞々しくなりました。
美人茶同様、低温の方がはっきりと酸味の抽出が抑えられます。
が、『蜜香』を引き出し切れていません。
淹れたての酸味がお好みでない方は、やや低温で淹れてもとは思いますが、是非熱湯で淹れて『蜜香』を楽しんでもらえればと思います。

このお茶に限りませんが、台湾茶の基本は熱湯です。(一部の緑茶を除く)
温度の下がったお湯では、香りも味も引き出し切れません。
淹れる度にお湯を沸かすのが手間と感じるかもしれませんが、ぜひ熱湯で淹れてみて下さい。
香りと味が良くなるだけでなく、飲み終わった後の余韻が格別な物になります。
お湯の温度の違いで、どれくらい味わいが代わるのか実感できるのではないでしょうか。


少し横道にそれましたが、いかがでしたでしょうか?
どこの産地の紅茶とも違うこの『文山 蜜香小種』。
その日の気分で色々なお茶請けと一緒に、素敵なティータイムをお楽しみください。
posted by 一芯二葉 at 22:44 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2012年07月05日

台湾茶器入荷!『蓋碗・杯組・茶海・茶雑貨』編

 前回の『意匠茶壺』に続きまして、『蓋碗・杯組・茶海・茶雑貨』編です。

蓋碗小 40cc:¥840
蓋碗中 80cc:¥1,260

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品の良い花柄の蓋碗。
蓋碗小は、とっても小さくて、茶杯1杯分。
すすり飲みには向きませんが、小さい分、極少量の茶葉でも濃厚な味わいが引き出せます。
蓋碗中は、女性にも扱いやすいサイズ。
1,2人用で、初めての蓋碗にもお勧めです。

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蓋碗中は、蓋と皿の部分にも花柄入り。
飾ってあるだけでも可愛いです。
もし欠けてしまったら、苔玉なんかを活けても素敵ですね。


蓋碗大:¥2,800より
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こちらは大きな蓋碗。
サイズ的には男性向きですが、すすり飲みならこれくらい大きいと飲みやすいです。
お店では、お汁粉の器に使ったりもしています。

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こんな龍の柄も。
他にも4種類ほど違う柄がございます。


杯組いろいろ:¥630より
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穏やかな、淡い花柄。

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鉄板のめだか柄。

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紅いめだか柄。
三希『浮魚』シリーズです。

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同じメダカ柄でも、こちらは手描きの一品。
世界に一つだけです。

杯組は、この他にも4種類ほどございます。


三希 浮魚茶海 120cc:¥1,260
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上の杯組と揃えると、より素敵ですね。
サイズは小ぶりで、1,2人用です。


三希 企鵝茶海 150cc:¥2,400
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かわいいペンギン型の茶海。
と思わせて、ガチョウ(鵞鳥・鵝鳥)型でしょうか。
ぴよぴよ。


ガラス茶海 250cc:¥1,260
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夏時期にぴったりのガラス茶海。
お茶の色も分かりやすいので、台湾茶の美しい水色も楽しめます。


竹茶盤 260*160*60:¥4,200
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本格的に台湾茶を淹れるなら、絶対に欲しいのが茶盤。
台湾茶を美味しく淹れるコツは、お湯をざぶざぶ使うこと。
茶壺にお湯をかけたり、お湯を捨てたりしても、下の部分が受け止めてくれます。


來福茶巾&葉記茶巾:¥525
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お茶を淹れる時に1枚あると便利。
茶盤がない時は、茶巾の上に茶器を並べて淹れるのもお勧めです。
お湯を捨てる器があれば、これで十分。

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茶渋の色が気になる方はこちらはいかがでしょうか?



以上、『蓋碗・杯組・茶海・茶雑貨』編でした。
ご紹介しきれない茶器が、まだいくつかございます。
各々数に限りがありますので、気になる方はお早めにどうぞ。
web shopでの販売は未定ですが、発送も致しますので、お電話にてご注文も承ります。
春茶も多数入荷致しましたので、宜しければどうぞ。

春茶紹介ブログ【台湾茶・春茶、12種入荷致しました!!】

【お問い合わせ】
TEL&FAX:03-6913-8582
Eメール:info@issin-niyo.forestarium.com

posted by 一芯二葉 at 20:52 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報