2016年03月24日

ネパールオータムナル HRHT J175入荷しました

 3月に入りネパールでは1stフラッシュの製茶シーズンに入ったりました。
といった矢先、ここにきてジュンチヤバリ茶園のオータムナルシーズンの
ベストロットが急遽入荷致しました!


◆ハンドロールド・ヒマラヤンティップス J-175
(HRHT:Handrolled Himalayan Tips)

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【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=100214047

今年頭に入荷したハンドロールド・ヒマラヤンティップス(以下・HRHT)と別ロットです。
昨シーズンは残念ながらGHRHT(ゴールデン・ハンドロールド・ヒマラヤンティップス)という、
ジュンチヤバリ茶園の最高級ロットが作れなかった年なのですが、
そのシーズンにおいてGHRHTに最も近い味わいの紅茶なぜか茶園に手つかずで残っていた様です。

シーズン終了後、オーナーのローチャンが茶園にある秋冬のロットをテイスティングしたところ
驚くほど美味しい紅茶が見つかり『なんだかすごいお茶がある!』と一報をくれました。
そのサンプルが手に入り早速テイスティングしたところ、
マスカットフレーバが優雅に香る美しい紅茶だったのです!
もちろん迷わず買付け、入荷の運びとなりました。

以下、ローチャンよりのこのお茶に対するメッセージです。
"In the winter of 2015 we could not make GHRHT but J175 is the closest tea to GHRHT for the year 2015."

「2015年冬のシーズンにおいて、ジュンチヤバリ茶園ではGHRHTを生産することができませんでしたが、このJ175-2015は今年最もGHRHTに近いお茶です」


このお茶が何故売れずに残っていたのかはまったくの謎です。
”この時期になって熟成し、ようやく香りが開いた”ということもあるかもしれませんが、
良いお茶なら熟成前でも茶殻から非凡な香りを見て取ることが出来ます。
おそらくどこのバイヤーにもたまたまテイスティングサンプルが行っていなかったのではと推察しております。
結果として、一芯二葉的にはラッキーだったのですが(笑)

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では、改めましてこのお茶の説明に入ります。
HRHTは旬の上質な茶葉を手摘み手揉みにより製茶した、ジュンチヤバリ茶園が誇るスペシャルティ。
フラワリーで華やかな香気が特徴ですが、今回のロットはウンカの影響を充分に受け、
最高級ダージリンが放つようなマスカットフレーバーを湛えています。

ジュンチヤバリ茶園は主に”クローナル種”という品種を用いて紅茶を作ります。
マスカットフレーバーはこれとは違う”中国種”に主に現れる香りで、
”クローナル種”ではなかなか見受けられません。
それを鑑みて『華やかなマスカットフレーバーを湛えるクローナルティ』がいかに稀少かお分かり頂けると思います。
マニアックな表現をすると『チャイナ(中国種)キャラクターの色濃いクローナルティ』ですね。

味わいは秋摘みらしい甘くまろやかな飲み心地で、すっきりとした中にも滋味を感じます
一芯二葉の淹れ方では5分ほどの蒸らし時間で香りと味のバランスがちょうど良くなりますが、
茶葉を抜かずに抽出し続けると重厚感とより複雑な香りを堪能できると思います。
長蒸らしにしても渋みが控えめな所も”手揉み紅茶”ならではです。

前回入荷のHRHTも非常に出来が良く、J-175と比べてややライトな飲み心地で、
フラワリーな香りが立ち上る上品な紅茶でした。
今回のロットはマスカットフレーバーが加わるほか、生産時期が後期ということもあり、
オータムキャラクターがもう少し強く、よりまろやかでほっくりとした甘味。
軽やかですっきりとした紅茶が飲みたい時は前ロットのHRHT。
マスカットフレーバーの甘い余韻に浸りたい時は新ロットのHRHTがお勧めです。


店頭の他webショップでも販売中ですので、宜しければ冬の終り、春の訪れるこの季節にご堪能していただければと思います。

◆新茶入荷の他、一部商品をお値引きいたしました。
 〇ネパールオータムナル ジュンチヤバリ茶園 HRHT(ハンドロールド・ヒマラヤンティップス)※前ロット
 〇ネパールオータムナル ジュンチヤバリ茶園 HRR(ハンドロールド・ヒマラヤンティップス)
 〇【手摘み手揉み極上和紅茶】緑茶品種6種ミックス※和紅茶
 〇富士山小種(ふじさんすーちょん)
 〇月ヶ瀬べにふうき 


【一芯二葉webショップトップページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/
posted by 一芯二葉 at 23:40 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2016年02月04日

ネパールオータムナル最終便届きました

 気が付けば2月に突入していますが、ネパールオータムナルの最終便がようやく届きました。
昨年末に入荷したオレンジ、ルビーと合わせて全部で6種類。
もちろん全てジュンチヤバリ茶園の旬の紅茶です♪

◆ヒマラヤン・ロイヤルルビー
(HRR:Himalayan Royal Ruby)

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世界の多品種を組み合わせて作る、現在でも改良中の生産量極僅かな超稀少茶
ひとつの国の単一品種では出しえない特別な風味が最大の特長。
今回のロットはネパールのクローナル種日本のやぶきた種台湾の四季春種を使用しています。
ネパールクローナルらしいフルーティな飲み口に加え、日本やぶきた種の心地よい青い風味、台湾四季春種の艶のある甘味が見事に調和しています。
飲んだ瞬間にどの国の紅茶か分からないオリエンタルな味わい
お好みでお湯の温度を少し落として淹れてみると、やぶきた種と四季春種からくる青い風味より甘味やまろやかさが前面に出てくれるので、まったりしたい時にはこちらの淹れ方もお勧めです。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=96566730】


◆ヒマラヤン・オレンジ
(HOR:Himarayan Orenge)

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伝統的な製法で作られたネパールティ。
フルーティな飲み心地ながら、秋摘みらしいコクを併せ持ちます。
余韻には品種特有のオレンジの様な風味が感じられる、ジュンチヤバリ茶園の王道をゆく紅茶。
そうそう渋みが出ない懐の深さも、ジュンチヤバリ茶園の持つ製茶技術の水準の高さが伺えます。
ちなみにヒマラヤンオレンジは1st、2nd、オータムナルと旬の3シーズンで作られますが、
1stは青く爽やかでパイナップルの香気、2ndはより紅茶らしくなりすっきりとした味わいと喉の奥にスーッと抜ける柑橘の香気が特長。
そして2ndの風味をよりまろやかで甘く、且つ舌の上に残る香りを強くしたのがオータムナルです。
毎シーズン入荷していますので、よければ飲み比べも楽しんでみて下さい。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=84683068】


◆ハンドロールド・ヒマラヤンティップス
(HRHT:Handrolled Himalayan Tips)

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旬の上質な茶葉を手摘み手揉みにより製茶した、ジュンチヤバリ茶園が誇るスペシャルティ。
艶やかな茶液からは飲む前からフラワリーな香りが放たれ、
味わいにはマスカットやオレンジの様な果実味に溢れています。
余韻は華やかで、ほのかにシナモンを思わせる芳醇で気品ある香気
淹れたての華やかで甘い香気も美しいですが、完全に冷め切った時の凛とした香りと味わいは格別です!
飲み心地は秋摘みらしいまろやかさと優しいコクを備えながらも、例年よりもすっきりとした仕上がりになっています。
今シーズンもたくさんのHRHTのサンプルをテイスティングしましたが、一番好みのお茶が手に入りました。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=93090351】


◆ヒマラヤン・シルラ
(HSI:Himalayan Silla)

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やや浅めの発酵かつ柔らかい揉捻で製茶され、美しいシルバーティップからは気品が感じられます。
紅茶でありながら中国の単ソウ茶(烏龍茶)を思わせる芳しい水蜜桃の様な香気に溢れる逸品。
すっきりとしたフルーティな味わいにも水蜜桃の甘露な甘味を感じさせます。
ジュンチヤバリの紅茶はもう10年以上も色々と飲んでいますが、水蜜桃の香りをこれだけ強く感じるのはシルラだけ
昨年入荷した2ndフラッシュのシルラと比べるとよりまろやかで甘みの強い、秋摘みっぽい作品。
お茶菓子を合わせるならあんこやみたらし、蜜まめ等の和菓子がお勧めで、
洋菓子なら甘すぎないゼリー系が相性が良さそうです。
リラックスしたいティータイムにどうぞお上がり下さいませ。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=97947349】


◆ヒマラヤン・インペリアルブラック
(HIB:Himalayan Imperial Black)

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今季は1st、2ndと入荷したインペリアルブラックですが、オータムナルが最も重厚に作られるシーズン
この秋摘みもそれに則っていますが、上質な旨味も携えて香ばしい味わいながらもとろりと舌の上を転がります。
火入れ感が強くビターチョコの様な風味と華蜜の甘味
またオレンジリキュールを想起させるすっきりとした、しかし芳醇な香りが口いっぱいにひろがります。
淹れたてを飲んだ時には香ばしさも相まって、ピートの効いたスコッチをイメージしましたが、
冷めるにしたがってどんどんフルーティになり、オレンジリキュールの風味に落ち着きました。
ラズベリーやローズ系の風味の物が多い中、柑橘系のインペリアルブラックは久々な気がします。
個人的に1stのインペリアルブラックが好きなのですが、このオータムナルの出来栄えは凄いです。
ミルクティにする前に、1杯目は是非ストレートで冷めるまで楽しんでみて下さい。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=98395463】


◆ヒマラヤン・ブラック
(HB:Himalayan Black)

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最後に日本初上陸のヒマラヤン・ブラック!(たぶん)
ヒマラヤンインペリアルブラックのグレード(茶葉サイズ)違いのロットです。
簡単に言うと、茶葉の大きさを揃えるために篩い分けした真ん中の茶葉。
じゃあ上の茶葉より質が落ちるかというと、決してそうでもありません。
茶葉の画像でも見て取れますが、篩い分けすることでサイズの小さいゴールデンティップが豊富に入ります。
このゴールデンティップがお茶に旨味と上質な風味をもたらしてくれます
また、実はインペリアルブラックはロットごとにかなり風味が違うのですが、
今回はとっても美味しいインペリアルブラックの小さいグレードの様で、とってもとっても美味しいです。
『グレード』という単語でよく誤解されるのですが、
あくまで茶葉のサイズの事なので大きい小さいはあっても、(品質の)上下はありません。
基本的には大きい方が(特にダージリンやアッサム)良いとは思いますが、必ずしも小さい葉が美味しくないわけではないのです。
話がそれましたがこの紅茶、ストレートはもちろんミルクとの相性が抜群です!
ロイヤルミルクティにしても特別な紅茶になること請け合いです。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=98395639


以上6種。
久しぶりにいろいろ仕入れてみました。
1stフラッシュももうじきシーズンに入るので今からわくわくしております。
どれも喫茶提供、販売しておりますので宜しければお試しください。
posted by 一芯二葉 at 17:17 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2016年01月21日

ネパール秋摘み紅茶、台湾冬茶入荷しました

 ネパールオータムナルと台湾の冬茶を入荷致しました。
webショップでも販売中ですので、宜しければご覧ください。
味わいの詳細は改めてお届けする予定です。

【一芯二葉webショップ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/

【ジュンチヤバリ茶園 ネパールオータムナル】
◆ヒマラヤン・シルラ(Himalayan Silla)

【民国104年冬茶】
◆阿里山高山茶 〜青心烏龍種〜 茶師:羅秀梅
◆阿里山高山茶 〜迎香種〜 茶師:羅秀梅
◆阿里山高山茶 〜金萱種〜 茶師:羅秀梅
◆阿里山高山紅茶 茶師:羅秀梅
◆阿里山高山緑茶 茶師:黄昶金有
◆凍頂烏龍茶 〜軟枝烏龍種〜
◆凍頂四季春烏龍茶
◆文山包種
◆東方美人茶





posted by 一芯二葉 at 22:22 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年12月19日

今年も”いろいろお茶の福袋”販売開始です♪

今年も恒例の福袋を販売開始致しました!
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例年同様紅茶、台湾茶、日本茶がいろいろ入った福袋
店頭では12月28日までwebショップでは1月9日までの販売です。
数量限定販売で、無くなり次第販売終了となります。

webショップにてご注文の商品は、年明けより随時発送致します。
12月25日までにご注文のお客様に限り1月1日以降の日時指定を承ります
12月26日以降にご注文のお客様は1月7日以降の日時指定を承ります
ご指定の無い場合は年明けの早い日時に準備出来次第お届け致します。
年末年始は配送が大変混雑する為ご指定の日時にお届けできない場合がございます。
ご了承ください。
年末年始は、どうぞ美味しいお茶でお過ごしくださいませ。

【一芯二葉webショップ】http://issin-niyo.shop-pro.jp/
posted by 一芯二葉 at 01:02 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年12月16日

ネパールオータムナルwebショップでも販売開始です

 先週末にご案内致しました『ネパールオータムナル ジュンチヤバリ茶園』の2種をwebショップでも販売を開始致しました。

●ジュンチヤバリ茶園 ヒマラヤン・ロイヤルルビー(HRR)
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ネパール、日本、台湾の品種を使った生産量の極僅かな旬の秋摘み。
ネパールクローナルらしいフルーティな飲み口に加え、日本やぶきた種の心地よい青い風味、台湾四季春種の艶のある甘味が見事に調和しています。
各国の品種のみでは出しえない、個性豊かな特徴を備えた稀少茶です!

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=9656673】

●ジュンチヤバリ茶園 ヒマラヤンオレンジ(HOR)
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ジュンチヤバリ茶園が贈る、旬の正統派ネパールティ。
フルーティな飲み心地と、秋摘みらしいほっくりとした甘味。
品種特有の柑橘系の風味が余韻に楽しめます。
お好みで長めに蒸らし重厚な味わいでお上がりいただくのもお勧めです。

【webショップ販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=84683068】

こちらのお茶は既に数件のご注文が入っております。
特に”ヒマラヤン・ロイヤルルビー”の方は年間通じての生産量が、”数百グラム〜数キロ”しかない稀少な紅茶です。
ご興味おありのお客様はお早めにどうぞ。
posted by 一芯二葉 at 23:30 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年12月11日

ネパールオータムナル2種入荷しました

 ネパールオータムナル2種が明日より店頭で販売開始です。

●ジュンチヤバリ茶園 ヒマラヤン・ロイヤルルビー(HRR)
ネパール、日本、台湾の品種を使った生産量の極僅かな旬の秋摘み。
ネパールクローナルらしいフルーティな飲み口に加え、日本やぶきた種の心地よい青い風味、台湾四季春種の艶のある甘味が見事に調和しています。
各国の品種のみでは出しえない、個性豊かな特徴を備えた稀少茶です!


●ジュンチヤバリ茶園 ヒマラヤンオレンジ(HOR)
ジュンチヤバリ茶園が贈る、旬の正統派ネパールティ。
フルーティな飲み心地と、秋摘みらしいほっくりとした甘味。
品種特有の柑橘系の風味が余韻に楽しめます。
お好みで長めに蒸らし重厚な味わいでお上がりいただくのもお勧めです。


webショップでは早ければ明後日、もしくは来週頭頃の販売予定です。
準備が間に合わずまだメニュー表に載っておりませんが、
喫茶でも提供出来ますので宜しければお申し付けください。
posted by 一芯二葉 at 20:33 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年12月03日

国産紅茶グランプリ受賞茶入荷!

 昨年も素晴らしい和紅茶を作られた後藤製茶のごとうさん。
先日たくさんのサンプルを持って一芯二葉にいらして下さいました。
手摘み手揉みの紅茶葉もちろん、烏龍茶や萎凋釜炒り茶、なんと白茶まで!
今回はたくさんいただいたサンプルの中から、和紅茶を2点譲っていただきました。

◆紅茶フェスティバル in 尾張旭
国産紅茶グランプリ グランプリ受賞茶
”手摘み手揉み とよか&べにふうき”

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<<一芯二葉webショップ販売ページ>>:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=96170243

昨年も入荷してあまりの香りの高さに一瞬で完売してしまった”とよか”という品種を使った和紅茶。
今回は芳しいべにふうき紅茶とMIXして仕上げたそうです。
昨年のとよかもそうでしたが、とよかはウンカの影響を受けやすいのか、輝く様なマスカットフレーバーを放つ紅茶に仕上がります・・・多分(笑)
対してべにふうきはウンカの影響を受けると、蜜っぽい甘い香りを放ちます。
各々が重度にウンカの影響を受けた貴重なウンカ芽から、巧みに香りを引き出す後藤さんの製茶技術の高さに驚愕します
和紅茶と言うとあっさり、さっぱりした物が多いですが、この紅茶はさらっとはしているものの、トロリとした口当たりで繊細な甘みを持ち、その余韻の芳しさはもちろん、香りの伸びが抜群です!

”香りの伸び”というのがピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、端的に言えば余韻の長さです。
カップから立ち上る香りが良かったり、飲んだ瞬間の香りが強い(インパクトがある)としても、飲み干した後に口の中から香りがすっと無くなってしまうお茶があります。
対してこのお茶の様に、飲み干したあとも口の中に香りがずっと残る(余韻が長い)ものを”香りが伸びる”と表現しています。
すべてのお茶屋さんでこう言うかは分かりませんが、大抵通じます。
味わいの好みは別ですが、非常に良いお茶でも渋みが出ない様にと蒸らし時間を必要以上に短くしてしまうと、香気成分が抽出しきれずに香りの伸びが悪いお茶が入ったりします。
渋みを出さず、でも甘みや香りが最大限に抽出できるポイントを見つけるのは正直難しいですが、怖がらずにきちんと抽出時間をとって、香り高いお茶を飲んでいただけたらなぁと思っていたりします。
もちろん渋みが苦手だったり、体調が悪い時には軽めに入れて優しいお茶を飲むのが一番です。

と、大幅に脱線してしまいましたが、ご案内のタイトル通り、先日『紅茶フェスティバル in 尾張旭』で行われた国産紅茶グランプリにおいて、見事グランプリを受賞した紅茶です。
ちなみに、このお茶の他にも同時に金賞も受賞されています。
すべてお一人で手摘み手揉みから乾燥、火入れまで製茶されたということで生産量は極僅か。
一部を某専門店に販売されたそうで、残りを全量譲っていただきました。
それでもたった300g
喫茶での提供と販売で、遠からず完売の見込みです。

◆”手摘み手揉み べにふうき2ndフラッシュ”
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<<一芯二葉webショップ販売ページ>>:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=96170314

こちらは”べにふうき”のみを使った手摘み手揉み紅茶。
”とよか&べにふうき”に比べウンカの影響はそこそこですが、重発酵で仕上げ、
ウンカ芽からくる蜜の香りに加え、芳しい花の様な香りを引き出しました。

昨年も後藤さんのべにふうき2ndフラッシュを入荷しましたが、飲んだ時の圧倒的な迫力が魅力です!
余韻には甘い花蜜の香りを口の中にぐっと残しつつも、すっとした爽やかな香気が鼻の奥へと吹き抜けてゆきます。
喫茶ではストレートティとしてお勧めしておりますが、渋いくらい強めに淹れてミルクティにすると、格別の味わいです。
昨年入荷のべにふうき2ndフラッシュでも、毎回ミルクティで楽しむお客様がおられました。

◆この他のお茶は生産量が余りに少ないため試飲用の茶葉しかないそうで、試飲の際に写真だけ色々撮ってみました。

ウンカ芽を使った東方美人茶風の烏龍茶
100℃のお湯で試飲したこともあり、やや渋みが強く出たものの美人茶特有の蜜の香りが余韻に香ります。
上は浅めの発酵で旧製法の美人茶の様な繊細な風味。
下は重発酵で、新製法の美人茶や紅茶の様な重厚な飲み応え。
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烏龍茶いろいろ。
揉捻の仕方や萎凋の長さ、醗酵度、焙煎の強さ等々、いろいろ試行錯誤しながら研究しているそうです。
文山包種みたいのもあれば、桃の香りを感じる単ソウ茶みたいなものだったり。
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そしてなんと白茶
もちろん試験的に作ったお茶で、普段は作っておらられない様です。
茶葉の色が全く違いますね。
片方は弱発酵させてあり、またウンカ芽も入っている様で東方美人の蜜系の甘味を持った変わった白茶に仕上がっています。
もう一方は生葉そのままの美しい緑。
少し温度を落としたお湯を注ぎ数十分抽出すると、玉露やお煎茶、龍井茶とも違う柔らかな旨味が楽しめました。
こちらはグラスで淹れて上澄みを啜る様に飲むのが良さそうです。
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以上、後藤製茶さんの素晴らしい作品達でした。
今回ご紹介したお茶はあくまで試験的に作られたもので一般には流通しておりません。
なので、私たちも毎年どんなお茶が出来上がるかわくわくしていたりします。
さて、来年はどんなお茶を譲っていただこうかなー(笑)
posted by 一芯二葉 at 00:46 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年09月03日

ネパール2ndフラッシュをwebショップにて販売開始

 先日お伝えいたしましたネパール2ndフラッシュの3種ですが、一芯二葉webショップにて販売を開始致しました。

◆ネパール2ndフラッシュ【ヒマラヤン・ブーケ】
発酵を浅く留め、台湾烏龍茶の様なスズランの香気を放つ爽やかな紅茶。
また例年のブーケでは感じない、東方美人茶にも似た飴の様な甘露な甘味と香気を併せ持つ特別なロットを今季は選んでみました。

【webショップ販売ページ】http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=93090461
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◆ネパール2ndフラッシュ【ヒマラヤン・オレンジ】
ヒマラヤンオレンジは毎シーズン作られる紅茶ですが、
2ndフラッシュは夏摘みらしいすっきりとした味わいの紅茶に仕上がっています。
またクローナル種特有の柑橘系の風味も充実しており、爽やかなオレンジの余韻が堪能できます。

【webショップ販売ページ】http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=93090130
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◆ネパール2ndフラッシュ【ハンドロールド・ヒマラヤンティップス】
ジュンチヤバリ茶園が誇る手摘み手揉みの有機紅茶。
オレンジと同じく毎シーズン作られる紅茶ですが、秋摘みのコクまろ系に比べすっきりフルーティな味わいに仕上がっています。
端的に言えば、よりダージリンに近い味わい。
クローナル種でありながらほのかなマスカテルも放ち、またゲラニオール系の香気成分が豊富なのか薔薇にも似た余韻を残します。

【webショップ販売ページ】http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=93090351
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この他にネパールティ3種を御値下げしております。
・ネパール1stフラッシュ ヒマラヤン・スプリング
・ネパール1stフラッシュ ヒマラヤン・エバーグリーン
・ネパール2ndフラッシュ ヒマラヤン・シルラ
宜しければ秋の入口を美味しいネパールティと共にお過ごしくださいませ。
posted by 一芯二葉 at 21:52 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年08月29日

ネパール2ndフラッシュ入荷速報!

 一芯二葉一押しのジュンチヤバリ茶園のネパール2ndフラッシュを入荷致しました。
今シーズンは下記の3種類です。

◆ネパール2ndフラッシュ【ヒマラヤン・ブーケ】
発酵を浅く留め、台湾烏龍茶の様なスズランの香気を放つ爽やかな紅茶。
また例年のブーケでは感じない、東方美人茶にも似た飴の様な甘露な甘味と香気を併せ持つ特別なロットを今季は選んでみました。


◆ネパール2ndフラッシュ【ヒマラヤン・オレンジ】
ヒマラヤンオレンジは毎シーズン作られる紅茶ですが、
2ndフラッシュは夏摘みらしいすっきりとした味わいの紅茶に仕上がっています。
またクローナル種特有の柑橘系の風味も充実しており、爽やかなオレンジの余韻が堪能できます。


◆ネパール2ndフラッシュ【ハンドロールド・ヒマラヤンティップス】
ジュンチヤバリ茶園が誇る手摘み手揉みの有機紅茶。
オレンジと同じく毎シーズン作られる紅茶ですが、秋摘みのコクまろ系に比べすっきりフルーティな味わいに仕上がっています。
端的に言えば、よりダージリンに近い味わい。
クローナル種でありながらほのかなマスカテルも放ち、またゲラニオール系の香気成分が豊富なのか薔薇にも似た余韻を残します。


テイスティングレポート等の詳細は、余裕があれば改めてご案内しようかと思っております。
だいたい書いてしまったのですが(笑)

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写真はハンドロールド・ヒマラヤンティップス。

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左:ブーケ、右オレンジ。
ブーケの発酵の浅さが見て取れると思います。
揉捻も柔らかめですね。

明日より店頭にて販売開始。
wenショップは準備出来次第の販売予定です。

■実はこの3種以外にもひとつレアな紅茶を入荷しております。
1ロット160gという稀少な紅茶です。
取り扱いはまだ未定ですが、今のところ10/10(土)に開催予定の
『シングルオリジンティ・フェスティバル』にて販売しようかなぁ、と考えております。
そちらもご期待くださいませ。
posted by 一芯二葉 at 01:16 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年05月29日

ダージリン1st、ネパール1st入荷しました

 店頭ですでにご好評いただいております、ダージリン1stフラッシュとネパール1stフラッシュをwebサイトにて販売開始致しました。

【一芯二葉web shop】http://issin-niyo.shop-pro.jp/

◆ダージリン1stフラッシュ ギダパハール茶園 EX【AV-2・Hand Rolled】
 DJナンバーが振られる以前に特別に作られたスペシャルロット
 優良品種『AV-2』を使用し、手揉みで丁寧に製茶することでフローラルな香りを持たせました。
 他には無い花園の様な香りを放つ華やかな紅茶です。
◆ダージリン1stフラッシュ ギダパハール茶園 DJ-1【China Special】
 同茶園が威信をかけて贈るファーストロットです。
 昔ながらのキレのある青々しい風味の春摘み。
 近年のまろやかな1stが物足りない方にお勧めの逸品です。
◆ダージリン1stフラッシュ マーガレッツホープ茶園 【China Delight】
 茶葉の芯芽の風味を生かし、スズランの様な香気とジューシーな旨みを携えました。
 凛としたその香気は冷めるにしたがってより魅力的に香ります
 アイスティにしても、その魅力は抜群に輝きます!

◆ネパール1stフラッシュ ジュンチヤバリ茶園【Himarayan Orange】
 伝統的な製法で作られるこのヒマラヤンオレンジは、季節によりその風味が異なります
 春のオレンジは新緑の青い風味を携えた爽やかな紅茶。
 余韻にはクローナル種らしい柑橘系の風味を残し、リフレッシュさせてくれることでしょう。

◆ネパール1stフラッシュ ジュンチヤバリ茶園【Himarayan Spring】
 1stフラッシュシーズンに最も早く作られるヒマラヤンスプリング
 可憐な花束を思わせるフラワリーな香りを持つ優雅な紅茶です。
 今季は焙煎をやや強めに掛けることで重厚な飲み応えを持たせました。

ダージリンはこの3本で今季の入荷は終わりですが、ネパールはあと数本入荷予定です。
その際はまた改めてご案内させていただきます。
posted by 一芯二葉 at 21:15 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2015年03月06日

ネパールオータムナルGHRHT&HRHT入荷速報!

 速報と銘打ちましたが、入荷してから実は1月近く経ってしまいました・・・。
遅ればせながら店頭販売に続きwebショップでの販売が始まりましたので、取り急ぎご案内です。

◆ネパールオータムナル ジュンチヤバリ茶園
Golden Hand Rolled Himalayan Tips

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ジュンチヤバリ茶園の昨シーズンの正真正銘の最終ロット
僅か3kgだけ出来上がった稀少な作品をオーナーのご厚意で譲っていただきました。
オータムナルらしいフラワリーな風味に加えて、冬の寒さを感じる様な艶やかな味わい
ウィンターフラッシュに近い作品です。

【一芯二葉webショップ・販売ページ】
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=87599654


◆ネパールオータムナル ジュンチヤバリ茶園
Hand Rolled Himalayan Tips
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前回入荷のHRHTに比べ、シーズン終盤にさしかかった深い秋の風味を感じる作品
重厚な花香を放ちつつも、ジューシーな果実味を堪能できます。


【一芯二葉webショップ・販売ページ】
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=68727607


取り急ぎの紹介でした。
GHRHTに関しては面白いエピソードもございますので、後日詳細なテイスティングレポート共にご報告させていただきます。
posted by 一芯二葉 at 21:02 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年12月27日

店頭にて、福袋販売を内容を一部修正して開始致します

 先日販売を始めたものの注文が殺到してしまった為、現在販売を中止しております
『いろいろお茶の福袋』ですが、内容を一部修正して明日より店頭にて販売開始致します。

通常紅茶と台湾茶が概ね半々の割合で入っていた物を、

内容の大部分を紅茶に変更してご用意致します
この福袋の販売は12/27、28、29の3日間です。
今年の営業も残り僅かとなりましたが、
よろしければ西荻へお越しの際は一芯二葉まで遊びにいらして下さいませ。

◆webショップでの販売は、現在準備中です。
お客様には大変ご迷惑おかけしておりますが、今しばらくお待ちいただけますと幸甚です。

◆福袋の販売期間ですが、店頭は12/29まで、webショップは1/10までとなっておりましたが、
ご用意に不備があった為、期間の延長を考えております。
決まりましたら改めてご案内させていただきます。
posted by 一芯二葉 at 00:49 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年12月14日

ジュンチヤバリ茶園の紅茶5種webショップにて販売開始

 昨日速報をお届けいたしましたネパールジュンチヤバリ茶園の紅茶をwebショップにて販売開始致しました!
また、今回入荷の紅茶5種セットを送料無料&10%OFFにて販売しております。
一芯二葉が愛してやまないジュンチヤバリ茶園。
この機会に是非お試しくださいませ。

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【送料無料&10%OFF】 ネパールジュンチヤバリ茶園の紅茶5点セット
webショップ販売ページ:
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=84683721



◆ヒマラヤン・オレンジ
【Himalayan Orange】

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◆ハンドロールド・ヒマラヤンティップス
【Handrolled Himalayan Tips】

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◆ヒマラヤン・インペリアルブラック
【Himalayan Imperial Black】

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◆ヒマラヤン・ブーケ
【Himalayan Bouquet】

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◆ヒマラヤン・シルラ
【Himalayan Silla】(2ndフラッシュ)

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【喫茶去 一芯二葉webショップ・トップページ】http://issin-niyo.shop-pro.jp/
posted by 一芯二葉 at 02:12 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年12月12日

速報!ネパールジュンチヤバリ茶園入荷致しました

 開店当初より一芯二葉が一押しする茶園、
ネパールジュンチヤバリ茶園の秋摘み4種と、遅ればせながら夏摘みが1種入荷致しました。

◆ヒマラヤン・オレンジ
【Himalayan Orange】

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伝統製法で作られた端正なネパールティ。
秋摘みらしいフラワリーな香りとフルーティな味わいが楽しめます。
甘味が強くしっかりとした飲み応えですが、渋みの一切ない艶やかな紅茶です。
オーソドックスな製法ながら、ジュンチヤバリ茶園の製茶技術の高さが伺えます

◆ハンドロールド・ヒマラヤンティップス
【Handrolled Himalayan Tips】

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ジュンチヤバリ茶園が誇る手揉み紅茶・HRHT。
手揉捻ならではのふんわりとしたフラワリーな香りが広がる逸品で、
冷めてもその香りが消えることはありません。
むしろ冷めることで香りが際立ち、この紅茶の非凡さが伺えるというもの。
優しいマスカットフレーバーとクローナル種特有の柑橘系の風味が組み合わさり、
まるでフルーツワインの様な甘味が堪能できます。

◆ヒマラヤン・インペリアルブラック
【Himalayan Imperial Black】

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台湾は蜜香紅茶の製法を参考に作られた甘露な蜜の味わいが魅力のインペリアルブラック。
ほのかな焙煎香を携えビターチョコの様な甘味をベースに、
クランベリーの様な風味
を併せ持ちます。
余韻には薔薇や蘭を思わせる香りが優雅に漂う気品ある味わい。
濃いめに淹れれば、他と全く違ったミルクティを楽しめます。

◆ヒマラヤン・ブーケ
【Himalayan Bouquet】

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発酵を浅く抑え、緑茶や台湾烏龍茶の様な爽やかな風味のヒマラヤン・ブーケ。
重発酵の紅茶とは一線を画す心地よい花の様な萎凋香が口いっぱいに広がります。
またジューシーで艶やかな甘みはまるでメロンを思い起こさせます
和菓子や水菓子と合わせると、その良さが一段と分かるのではないでしょうか?

◆ヒマラヤン・シルラ
【Himalayan Silla】(2ndフラッシュ)

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ジュンチヤバリ茶園のオーナー・ローチャン自らが今季のトップクォリティのひとつとして挙げた傑作。
発酵をやや控えめにし、優しく焙煎を施したこの紅茶からは
水蜜桃の様なフルーティな甘みに溢れます

中国の単ソウ茶の様な味わいで、
一芯二葉で以前取り扱った『鳳凰単ソウ蜜桃香』を思い出しました。
飲んだ瞬間はクローナル系の爽やかな香気が喉の奥へと吹き抜け、余韻には桃蜜の香り。
ウンカの影響を受けた確かなマスカテルを感じます

以上5種を入荷致しました。
店頭での販売は明日より開始。
webショップでの販売は近日中の予定です。
喫茶での提供は準備中ですが、ご希望があれば提供させていただきます。
posted by 一芯二葉 at 22:43 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年11月29日

手摘み手揉み極上和紅茶webショップで販売開始!

 先週店頭にて販売、喫茶提供の始まった手摘み手揉み極上和紅茶ですが、webショップでも販売を開始致しました。
5種類のうち”とよか2ndフラッシュ”残り製品2点、喫茶7ポット分で完売になります。
ご興味のおありのお客様はお早めにどうぞ。

【喫茶去 一芯二葉webショップ】http://issin-niyo.shop-pro.jp/

前回記事【”手摘み&手揉み”極上和紅茶入荷速報!】http://isshin-niyo.sblo.jp/article/105828526.html
posted by 一芯二葉 at 01:54 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年11月08日

矢部烏龍茶 〜凍頂式焙煎・果実香〜

 一芯二葉で開店当初より好評を博しております『矢部紅茶』『矢部ほうじ茶』の作り手、下田房夫さんの新作『矢部烏龍茶』を入荷致しました!

矢部烏龍茶 〜凍頂式焙煎・果実香〜
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この夏数年ぶりに熊本は下田さんの製茶場に伺ったのですが、そこで飲ませていただいたのがこの『矢部烏龍茶』。
以前より烏龍茶自体は作られているのですが、萎凋、発酵、焙煎と難しい工程が多く、試行錯誤されている様子。
一芯二葉は少ながらず台湾で得た烏龍茶の製茶知識があったので、その話を交えながら試飲させていただきました。
焙煎具合を変えた烏龍茶数種類を試飲し、その中から今回入荷した凍頂式焙煎の物を指定して特別に作っていただきました
正確には文山包種の製茶法で作られた『包種茶』で、それに『凍頂式焙煎』を施したものです。
仕入れたのは2ヶ月ほど前でしたが、出来立てだったこともあり少し寝かせてようやく今回お目見えとなりました。

せっかくなので台湾茶式で淹れてみます。
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お湯を注いだ傍から炒った大豆の様な、ほのかな焙煎香が立ち上ります。
この辺り、昔ながらの凍頂烏龍茶を思わせます。
聞香杯からはメロンや桃の様な艶やかで甘い香りが湧き上がり、最後には果実系の甘い芳香が分厚くとどまります。

釜炒り茶用品種を使用したこのお茶は、さっぱりとした味わいながらも旨味に富みトロリとした舌触り。
のど越し良く、フルーティな飲み心地です。
甘味は重厚で、余韻の果実系の香りは伸びが良くいつまでも楽しませてくれます。
ほっくりとした焙煎の風味に優しく包まれながら、決して渋みや苦みを感じさせません

昨今、烏龍茶を作る茶農家さんが増えてきているのですが、なかなか実を伴った物は少なかったりします。
そんな中この『矢部烏龍茶』は味、香り、飲み応えのバランスが良くなかなかの出来栄え!
作った下田さん自身はまだまだ納得いっていないようですが(笑)

茶殻。
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煎を重ねるごとの表情ががらっと変わる面白いお茶に仕上がっております。
喫茶では明日より提供致します。
通常はポットティとしてのご提供ですが、ご希望があればこの工夫式でもお出ししようかと思っております。

茶葉販売は、店頭ではすでに開始。
webショップでは近日発売予定です。
posted by 一芯二葉 at 01:56 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年09月26日

『無農薬かぼちゃのハロウィンモンブラン』

 夏が終わったかと思ったらあれよあれよでもうすぐ10月。
いつの間にやら知名度が上がって定番化しつつある秋のイベント、ハロウィンのディスプレイがあちこちで見られる季節になりました。
ジャック・オ・ランタン、お化けに黒猫・・・不気味でかわいいキャラクターたちは、クリスマスとはまた違ったわくわく感を連れてきます。
そんな浮かれ気分に乗せられて、一芯二葉でも秋の味覚を使った限定メニューを作ってみました。

『無農薬かぼちゃのハロウィンモンブラン』
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一芯二葉がいつもお世話になっている、
新潟県の野菜農家・佐藤さん家の無農薬かぼちゃを使ったモンブランです!

丁寧に裏ごしした無農薬かぼちゃと上質な生クリームを使った、
濃厚な『かぼちゃクリーム』
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ケーキの頭には、満月に見立てた『サツマイモのオレンジ煮』をちょこん。
オレンジの酸味でモンブランの甘さを引き締めます。
かぼちゃのクリームと合わせるとまた格別の味わいに!

土台は、佐渡バターをたっぷり使ったザクザクのクッキー生地。
クリームと合わせると食べごたえ満点!そのまま食べてももちろん美味しいです。

飾りにチョコレートのコウモリさんをあしらいました。
かわいい。
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お皿も可愛くデコレート。
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合わせる紅茶はセットメニューにもした、
『ネパール1stフラッシュ ハンドロールド・ヒマヤヤンティップス(Handrolled Himalayan Tips)』がお勧め!
手揉みで作られたまろやかでフルーティな味わいが、かぼちゃの風味と相性抜群!
この他には、アッサム2ndフラッシュやほうじ茶のロイヤルミルクティなんかも美味しいです。

今回も秋限定、数量限定です。
無くなり次第終了致しますので、お立ち寄りの際にはぜひお上がり下さいませ。
ハロウィン前になくなる可能性もありますので、どうしても食べたい!という方は是非ご予約を♪
posted by 一芯二葉 at 21:41 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年07月03日

矢部紅茶が新ロットになりました!

 一芯二葉でオープン当初より人気を博しております、
”矢部紅茶 〜華蜜香〜”が、今年の新ロットになりました!

◆矢部紅茶 〜華蜜香〜
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◇一芯二葉webショップ販売ページ◇
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=64951894


台湾の”花蓮 蜜香紅茶”の始祖・高茶師の元で直々に紅茶作りを学び、毎年研究を重ねながら作られる”矢部紅茶〜華蜜香〜”。
作り手の下田さんは、釜炒り茶用の製茶機械を十数年かけて自作してしまうほどの職人気質。
この”矢部紅茶〜華蜜香〜”に関しては、台湾から数種の製茶機械を輸入し、日本では紅茶用に発酵室まで作ってしまいました。
下田さんが台湾でお茶作りを学びに行ったときに、実は私も偶然に居合わせたのですが、茶師の方から「日本のその気候、気温では発酵がうまくいかない」と言われていました。
それを踏まえて発酵室まで作ってしまったのでしょう。
なんという執念。
お茶作りへの情熱を感じます。
ちなみに下田さんは寡黙な方なのですが、お茶作りについてお聞きすると途端に顔がにこやかになり、饒舌になります(笑)
職人という物を体現しているような方です。

と、話がそれましたが、一芯二葉では新茶が届く度に色々な淹れ方でテイスティングを行います。
こんな感じ。
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専用のテイスティングカップを使い、条件を少しずつ変えながら比較します。

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少しずつ水色が違うのがお分かりになりますでしょうか?
茶葉を0.1g単位で替え、蒸らし時間も分単位、時には30秒単位で替えて淹れます
淹れ方が1発で決定することもあれば、10カップ淹れてもなかなか決まらないこともあります。

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大きな茶葉は、1カップに対して2.0g、5分が基本。
新ロットでは最終的に2.2g、5分に決定しました。
通常量ではやや軽めに入るので、0.2gだけ増量。
蒸らし時間が5分を超えるとやや青味が強くなり、味の芯が強くなり過ぎる様で、結局5分に留めました。
この淹れ方ではお茶の厚みが十分に抽出されながらも渋みは無く、台湾式揉捻によるまろやかな口当たりが最大限に引き立ちます。
味わいはジューシーな旨味、甘味に富み、蜜香紅茶ベースならではの甘露な”蜜香”が余韻に広がります
1年かけて、さらに洗練されたのがよく分かる作品です。

ちなみに前ロットでは、5分の蒸らし時間ではやや酸味が立ってしまうので、試しに8分蒸らしたところ、甘味が酸味を追い越してくれました。
5分蒸らしで気になった酸味は、甘味がより引き立つように下支えしてくれる様になります。
一芯二葉でも、8分も蒸らすお茶は矢部紅茶のみ。
10分、20分と蒸らし続けても渋みが出ず、美味しく入ってくれる素晴らしい紅茶でした。

新ロットでは、優雅な花の香りを楽しむなら5分間、ほのかな青味を楽しむなら5分を越えて蒸らすのがお勧めです。
その時に気分でお楽しみいただければと思います。

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お茶殻もツヤッツヤです。
紅茶は茶殻を見て鑑定します。
もっとも重要なのは茶殻に残った香りの強さですが、茶殻の張りやツヤなど、外観も重要。
この茶殻ように張りのある立体感があり、ツバキ科ならではの油の乗った光沢を見て取れる艶がある物が良いお茶。
悪いものは香りもなく、べしゃっと潰れ、茶殻がカサカサしています。
普段はすぐ捨ててします茶殻も、ポットからちょっと取り出して見てみるのも面白いですよ♪

と言う訳で、思いのほか長くなってしまいましたが、”矢部紅茶 〜華蜜香〜”でした。
今後も定番で取扱いのある紅茶ですが、その毎年の風味の違いも是非お楽しみください。
喫茶ではお好みに合わせて、蒸らし時間や茶葉の量、お湯の温度も加減できますので、なんなりとお申し付けくださいませ。
posted by 一芯二葉 at 20:19 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年06月27日

【台湾・花蓮縣の春茶】入荷致しました!

 春茶の提供も、漸く終盤を迎えました。
今回は花蓮縣は高茶師の技が光る、緑茶、紅茶、烏龍茶の数々です!

◆蜜香緑茶 〜大葉烏龍種〜
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台湾のお茶作りのほとんどは烏龍茶。
全体の生産量としては少なめですが、緑茶、紅茶も作られています。
そんな中にあって、極めて香り高く、優美な味わいで楽しませてくれるのが、この蜜香緑茶です。

日本のお煎茶と決定的に違うのは、『萎凋』という葉を萎れさせる工程を経ることで、スミレの様な品の良い花の香りを放つ様になります。
俗に『萎凋香』と呼ばれる香りです。
また、ウンカ(雲霞)という虫の虫害を逆手に取り、蜜を思わせる芳しい甘い余韻を残します。
是こそが『蜜香』と言われる香りです。
虫害と言うと悪いイメージを浮かべてしまうかもしれませんが、ダージリンのマスカットフレーバーや、東方美人のあの甘い香りもウンカの影響を受けたからこそ放たれる香り
ウンカがいなくなると、マスカテルタイプのダージリンや東方美人、そして蜜香緑茶、蜜香紅茶がこの世から無くなってしまいます。
台湾では、そんな大事な虫であるウンカが茶畑に住み着きやすい様に、下草をそのまま伸ばしたままにしてあります。
ウンカがたくさん舞う茶畑は、美味しいお茶が出来る訳です

少々長くなりましたがこのお茶、瑞々しい口当たりで、心地よい青味はありますが決して渋みは無く、繊細な味わいが楽しめます。
緑茶らしくやや低温で淹れて旨味を楽しんでも良いですが、100℃の熱湯で淹れて爽快な青さと艶やかな蜜香を引き出してあげるのが、最適な淹れ方とご提案させていただきます。
お好みで、夏には冷茶もお勧めですよ♪

◇webショップ販売ページ◇
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=76720112

◆〔極品〕蜜香紅茶 〜青心烏龍種〜
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一芯二葉でもお馴染みになりました、高茶師の蜜香紅茶。
上にあげた蜜香緑茶の紅茶版です。
甘露な『蜜香』と、紅茶らしい花の香りと相まって、とても優雅な紅茶。

高茶師は色々な品種でこの蜜香紅茶を作られます。
中でもこの『青心烏龍種』で作られる蜜香紅茶は、純粋な『蜜香』の他に、台湾烏龍茶で感じる様な、ほのかな『青い風味』を感じさせます。
重厚な甘みの蜜香紅茶の中にあって、東方美人寄りの爽快さを併せ持ちます。
また高級茶用の品種だけあって、香りの伸びが抜群です!
口の中に『蜜香』の甘い香りを残しつつ、喉の奥に爽快な『青い香り』が吹き抜けます。
飲後も何かを口にしない限り、いつまでも残り楽しませてくれるこの余韻。
『極品』と銘打つにふさわしい作品です!

◇webショップ販売ページ◇
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◆蜜香紅茶 〜大葉烏龍種〜
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続いては『大葉烏龍種』の蜜香紅茶。
台湾でも花蓮縣一帯でしか栽培されていない、在来種である『大葉烏龍種』。
『蜜香』を極めて強く放つ事の出来るのが最大の特長です。
また、他品種と比べ、ひときわコクが強くまろやか甘味を持ちます。
「これぞ蜜香紅茶!」という、正統派。
味わいは濃厚でありながらフルーティな口当たりで、最上級のアッサムをイメージするとやや近いですが、それに『蜜香』が加わるので格別の存在感
どの品種の蜜香紅茶を飲もうかと悩んだら、この『大葉烏龍種』を選べば間違いないでしょう。
鉄板です。

◇webショップ販売ページ◇
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=76719460


◆蜜香紅茶 〜金萱種〜
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「ミルクの様な」と、よく例えられる『金萱種』ですが、蜜香紅茶に仕上げるとその特徴は、艶やかでとろみのある味わいへと変化します。
数ある蜜香紅茶の中で、『蜜香』がひときわ『華やか』に放たれます
『艶やか』『美麗』『可憐』『優美』
という言葉がぴったりの蜜香紅茶。
また他の品種に比べ軽やかさも併せ持ち、一芯二葉ではよく女性に好まれるタイプです。
台湾茶式で楽しむのもお勧めですし、お休みの日の暖かな午後には、外の風を感じながら英国風にティーカップでいただくのも素敵かと存じます。

◇webショップ販売ページ◇
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=76719623


◆蜜香紅茶 〜紅玉種〜
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『紅玉種』は、台湾における紅茶専用品種。
花蓮以外では、南投縣の日月潭紅茶が有名ですね。
その最大の特徴は、スースーとしたメンソール系の爽やかな香気。
他のお茶や品種でもこの香りを持つ物は多いですが、はっきりと感じられるほどに放たれます。
味わいは重厚でコクがあり、例えるならアッサムの甘味に、ウヴァの香り、というと紅茶好きの方にはイメージしやすいでしょうか?
その濃厚さを活かしてミルクティにも向いています。
またアイスティとして、その魅力は存分に発揮されます。
台湾茶だからと言って、小さな茶壺を使った台湾茶式にこだわらず、英国式の楽しみ方も良いでしょう。
美味しいお茶は、どうやっても美味しく入ります。
ティーポットで淹れるなら、お湯を継ぎ足しながら味が無くなるまで存分にお楽しみください。

◇webショップ販売ページ◇
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◆柚花蜜香紅茶 〜青心烏龍種〜
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台湾の花蓮縣では、3月の初旬に文旦の花が満開になります。
その花を丁寧に摘み集め、なんと茶葉の5倍もの量を使用し、20時間かけてゆっくりと香りを吸わせます
茶葉も贅沢に『青心烏龍種』を使います。
そうして出来上がったこの紅茶は、『蜜香』と『花香』を併せ持った至極の逸品!
文旦の花と言うこともあり、柑橘系の爽やかな香気も感じます。
味わいに重さはなく、軽快かつフルーティ。
紅茶に花の香りを乗せるのは意外に難しいのですが、旬の花を存分に使用することで、上品でありながらも充実の香りを楽しめます。
春にのみ作られるこの逸品。
是非、ご堪能くださいませ!

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◆柚花烏龍茶 〜青心烏龍種〜
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※写真は差し替え予定です。

続いても柚花系のお茶ですが、今度は烏龍茶です。
ベースのお茶は、『青心烏龍種』で作られた旬の上質な烏龍種。
それだけで飲んでも十分に満足できる、旬の一品ですが、こちらも贅沢に茶葉の5倍量の文旦の花の香りをゆっくりと吸わせます。
『清香』系に作られた烏龍茶は、元々が清らかな青い風味とジャスミンの様な花の香りを持ちます。
それに文旦の花の香りを乗せることで、可憐な花束を想像させる、お姫様の様な烏龍茶に仕上げました
茶葉にお湯を注ぐだけで、部屋中に香る『花香』
一口飲み進めるごとに、優しく癒してくれます。
リラックスしたい時に、ぴったりのお茶ですね。

◇webショップ販売ページ◇
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◆馬遠高山茶 〜青心烏龍種〜
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こちらは正統派の烏龍茶『馬遠高山茶』。
台湾では標高が1,000mを超えるところで作られる烏龍茶を『高山茶』と呼びます。
標高が上がるにつれ、より強く香気成分が茶葉に溜まります。
標高がただ高ければ良いという物ではありませんが、ダージリンにせよ高山茶にせよ香り高いお茶は、得てして高標高で作られます。

その味わいですが、タイプ的には『凍頂烏龍茶』や『杉林渓高山茶』系の花の香りを携えた烏龍茶
台湾茶らしい青い風味は心地よい程度に留め、柔らかな甘味に富みます。
飲み心地は軽やかで、多少強く淹れても味わいが強くなるだけで重さを感じさせません。
高山茶も山によって風味が異なりますが、この『馬遠高山茶』はトータルバランスが良く、飲む方や状況に左右されない良さがあります。
生産量が少なく、なかなか日本では手に入りにくいですが、一芯二葉店主のお気に入りの高山茶だったりします。
仕入れの量も少なく残りもあと僅かですが、宜しければこのお茶の味わいを楽しんで頂けると嬉しいです。

◇webショップ販売ページ◇
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◆赤柯山高山茶 〜青心烏龍種〜
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『馬遠高山茶』同様、生産量が極めて少なく日本はもちろん台湾でも入手しにくいレアな産地の烏龍茶『赤柯山高山茶』。
赤柯山は標高1,200mほどの山で、このお茶は1,000mを越えた地域で作られます。
『馬遠高山茶』に比べると、花と言うよりは果実味があり、艶っぽい蜜の様な味わいが楽しめます
渋みはありませんが、しっかりとした飲み応えがあり、お茶請けと一緒に楽しんでも良いでしょう。
甘味は『馬遠高山茶』より、こちらの方がやや強いです。

花香と爽快で軽やかな『馬遠高山茶』。
フルーツの甘味と、充実の飲み応えの『赤柯山高山茶』。
その時の気分で飲み分けるのも楽しいです♪

◇webショップ販売ページ◇
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以上9種、全て高茶師が送る、春の絶品台湾茶です。
お店でも提供しておりますので、是非お楽しみくださいませ。

◇一芯二葉webショップ・トップページ◇
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posted by 一芯二葉 at 16:10 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報

2014年06月12日

【高山茶各種】2014台湾茶春茶、入荷ご案内

 今シーズンの春茶は、約25種類のお茶を仕入れてきました。
なかなかご紹介する暇がなかったのですが、店頭とwebショップでは、このうち15種類ほどが販売中。
今回はその一部をご紹介いたします。

◆梨山高冷茶 〜青心烏龍種〜
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1,620円(税込)

最高級高山茶の代名詞『梨山高冷茶』。
台湾では、標高が1,000mを超える場所で作られた烏龍茶を『高山茶』と呼び、
更に標高が上がり、2,000mを超えると『高冷茶』と呼び名が変わります。
今季の梨山茶は、梨山の大気を体現する透き通るような様な『高山気』に溢れ、清らかで凛とした気品を感じます。
またメロンを思わせるフルーティな味わいは素晴らしいの一言。
お茶の楽しみ方はそれぞれですが、このお茶だけは是非一度お茶請け無しで、お茶だけと向き合って味わってみて下さい。
お茶の素晴らしさを実感し、また心が清められるような時間をお過ごしいただけるかと思います。
今季極上の逸品です!!

◇webショップ販売ページ◇
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=76419802


◆杉林渓高山茶 〜青心烏龍種〜
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1,515円(税込)

 杉林渓は、凍頂山に連なる山の奥深くに位置し、標高は約1,600mという雲海の上。
凍頂山系ならではの、艶やかな花の香気を携えます。
また他の山のお茶に比べると、心地よい青い風味を重厚に持ち、澄み渡る清涼さを感じます。
もちろん、高山茶らしい瑞々しくも柔らかな甘味を充分に具え、魅力的なお茶に仕上がっています。
その清らかな高山気は、飲むたびに心身が洗われるような錯覚に陥ることでしょう。
凍頂烏龍茶や、文山包種がお好きな方は、この杉林渓高山茶がお口に合うかと思います。

◇webショップ販売ページ◇
http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=64952993



◆阿里山高山茶 〜青心烏龍種〜
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1,515円(税込)

おそらく日本で一番名の通った台湾高山茶であろう、阿里山高山茶。
最高峰は2600mを越え、お茶は麓(数百m)から始まり、上は1,800m越えの所までお茶が作られています。
標高は高ければ高いほど良い、という単純な物ではありませんが、香気成分が高まりやすいのは事実。
今回のこのお茶も、1,600m越えのエリアで作られた高山茶です。

阿里山茶の特長は、やはり曇りのないフル―ティな飲み心地でしょうか。
台湾茶らしい青い風味はあるものの、青味やキレは控えめで非常にまろやか。
艶やかな甘い香りとすっきりとした青い香りが溶け合い、青りんごの様な風味を醸し出しています。
飲後には品の良い高山気が吹き抜けつつも、口の中にはジューシーな果実の余韻を残します。
柔らかな味わいがお好きな方は、是非阿里山高山茶をお選びください。

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◆阿里山高山金萱茶 〜金萱種〜

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1,295円(税込)

先ほどと品種違いの阿里山高山茶で、こちらは『金萱種』
最大の特徴はミルクの様な甘い香気で、向こうでは『奶香(ナイシャン)』と呼びます。
近年では、複雑な香りを引き出す事が出来る品種として、台湾全土で広く栽培されています。
一部のお茶を除き、高級茶と言えば『青心烏龍種』で作られることが多いですが、この『金萱種』も非常に優れた品種です。
『金萱種』で作ったお茶の比賽(品評会)が行われていることが、それを表しています。
金萱のキャラを端的に言い表すと『華やか』の一言に尽きるでしょう。
今回入荷した阿里山高山金萱茶も、そんな華やかな香り一杯のお茶です。
余韻の香りまで、存分にお楽しみください。

ちなみに『金萱茶』と一口に言われることが多いお茶ですが、何処で作った金萱茶なのか、それだけでは分かりません。
阿里山なのか、凍頂なのか、それともそれとも?
また標高は300m程度なのか、1,000mなのか、1,600m越えなのか、それが違えばまったく違う味わいになります。
中には、着香した金萱茶もあります。
『バニラ』や『ココナツミルク』の香りがはっきりすれば、着香茶かと疑った方が良いです。
飲み終わった後も、口の中にいつまでもべたっとした『バニラ』の香りが残ったり、胸のあたりが気持ち悪くなったら、もうそれは着香茶です。
本来の金萱茶は、ミルクの『様な』まろやかな香りで、余韻に甘い香りが残っても、お茶本来の清々しさがあり、口の中はすっきりとしています。
残念ながら、着香した金萱茶は台湾国内でも普通に出回ってしまっています。
フレーバーティが苦手な方は、ご購入の際にはお気を付け下さい。
蛇足でした。

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◆木柵正叢鉄観音 〜鉄観音種〜
※『叢』は『木+叢』
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1,515円(税込)

福建省は安渓より伝わった伝統的な製法を、今に伝える木柵鉄観音。
大陸の作りらしい重発酵、高焙煎で作られるこのお茶は、香ばしい風味に加え蘭の花の香りや、熟れた果実を思わせる甘露な味わいが楽しめます。
そんな木柵鉄観音の中でも、『鉄観音種』で作られた物を特別に『木柵正叢鉄観音』と呼びます。

昨年の冬茶で入荷した鉄観音は、比較的『軽発酵・高焙煎』で、爽やかな風味と重厚な焙煎香のギャップが面白い、ライチと水蜜桃を足したような味わいでした。
今回は『重発酵・高焙煎』の鉄観音で、よりまろやかな口当たり。
ほど良い香ばしい風味を持たせながらも、台湾茶らしいフルーティなのど越しで、ライチやシナモンを思わせる味わいがあります。
甘みの強いお菓子や食事と合わせるのにもピッタリ。
暑い日には、冷茶を楽しむのもお勧めです。

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以上、台湾を代表する5種類の烏龍茶の紹介でした。
他のお茶も、追ってご紹介させていただきます。



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posted by 一芯二葉 at 16:03 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報