2018年02月02日

ネパールジュンチヤバリ茶園のHRHTについて

 一芯二葉がオープン当時より一押ししております、ネパールのジュンチヤバリ茶園。
そのジュンチヤバリが誇る手揉み紅茶が、
『Handrolled Himalayan Tips(HRHT:ハンドロールドヒマラヤンティップス)』。
この紅茶について、同茶園より生産についての報告がございましたので要約してお伝え致します。

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JUN CHIYABARI TEA GARDEN 2017
『Handrolled Himalayan Tips(HRHT:ハンドロールドヒマラヤンティップス)』についてのご案内

ジュンチヤバリ茶園では昨年の夏終盤より、HRHTの生産を終了することに致しました。
近年のネパールにおける労働者不足により、ジュンチヤバリでも大変時間と手間のかかる手揉み紅茶を生産することが厳しく、昨年の秋冬シーズンより一部の限定ロットを除きすべてのお茶を機械揉みによる生産へと移行することに致しました。
けれど『HRHT』という名前はジュンチヤバリの紅茶として世界中の皆様によく知っていただいており、この名を今後も使いたいと考えています。
『HRHT』は私達にとっても非常に愛着のある名前です。
ジュンチヤバリが2003年に初めてお茶を作った際、それらは全て手揉み製法でした。
そのお茶を『Handrolled Himalayan Tips(HRHT:ハンドロールドヒマラヤンティップス)』と名付け、そしてそのお茶がその後のお茶作りの旅へと私達を導きました。
今シーズンよりHRHTは『Himalayan Royale Handcrafted Tips(ヒマラヤン・ロイヤル・ハンドクラフテッド・ティップス)』となります。
揉捻は機械によるものとなりますが、これまでの手揉み製法と変わらない仕上がりになる様にとても繊細に調整しています。
またその他の製茶工程では、未だその多くを手作業によって行っています。
手摘みによる摘採や萎凋、ハンドソーティングなどです。
それらの事も踏まえ『Handcrafted(ハンドクラフテッド)』という言葉を用いたいと考えています。
時代の変化により私たちも変化してゆきますが、変わらないのはより良いお茶を作るためのたゆまぬ努力です。
たとえそれがゆっくりとした歩みだったとしても、毎年毎年向上していけるように変わらず尽力いたします。
皆様のご理解と、変わらぬご愛顧を心よりお願い申し上げます。

ジュンチヤバリ茶園
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ジュンチヤバリ茶園よりのご報告でした。

ジュンチヤバリ茶園はお茶作りに対し本当に真摯に取り組んでおられます。
それは出来上がったお茶達からも見て取れますし、毎年お会いする同茶園オーナーのローチャン=ギャワリ氏の言葉やお茶の扱い方から強く伝わってきます。
だからこそ手揉み茶の生産が出来なくなることは、ご自身が一番残念に思われていることと想像します。
上記致しましたが、秋冬よりHRHTは機械揉みへと変更されました。
しかしながら出来上がった紅茶はこれまでのHRHTと比べても負けず劣らず素晴らしい出来栄えでした。
実際にテイスティングしてみても、その瑞々しい味わいやふわりとした香りの広がりが確かに感じられ、手揉みだった頃の雰囲気をきちんと再現されています。
今後機械揉みが続くにしたがって、手揉みだった頃との違いが出て来るのか、また製茶技術の向上によりそれを越えてしまうのか、逆に楽しみになりました。

それとは別に、極少量しか摘めない茶樹の葉や、試験的に作られる紅茶において『手揉み:Handrolled』で作られる様です。
数百グラムから多くても1kg前後の超ミニマムロット。
一芯二葉でも、機会があれば是非入荷できればと思っております。

長くなりましたが、ジュンチヤバリ茶園オーナーのローチャン=ギャワリ氏に替わりましてご報告させていただきました。
今後もジュンチヤバリ茶園の真摯なお茶作りを応援すると共に、その想いと作品を多くのお客様にお伝えできれば私たちも幸甚に存じます。

店主敬白
posted by 一芯二葉 at 22:42 | TrackBack(0) | お店からのお知らせ
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