2021年03月05日

ごとう製茶さんの極上和紅茶入荷しました

無農薬、無化学肥料でのお茶作りにこだわり続けるごとう製茶さんが採算度外視で作り上げた手摘み・手揉みの逸品
国産紅茶グランプリ常連受賞者の後藤潤吏さんの作品です。

大分前の写真ですが、後藤製茶さんに伺った時の写真をいくつか。
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様々な品種の茶樹を育てられています。

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今回ご紹介の紅茶は、右の息子さんの作品です。

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手揉み紅茶の実演をして下さいました。

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少量作る場合はホットプレートで。

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乾燥機に入れて荒茶の出来上がり。

では改めまして、今回入荷しました和紅茶3種をご紹介いたします。

◆べにふうき1stフラッシュ
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貴重な一番茶且つウンカの影響を受けた茶葉を贅沢に用い、東方美人茶の様な華蜜の香りを放つ紅茶に仕上げました。
一番茶という事で旨味が非常に強く、とろみを感じる口当たりも魅力。
またそのジューシーな旨味と蜜香が相まって、甘露なハニーキャラクタが楽しめます。
べにふうき特有の花の香りも特徴で、やや軽めの発酵から爽やかに湧き上がってきます。
軽やかな飲み心地で、キラリと輝く様な芳しい香りが立ち上る様は、”可憐””華やか”と言う言葉がぴったり。
べにふうき紅茶は数あれど、これほどの香りを堪能できるのは稀有な体験と言えるでしょう。

【一芯二葉webショップ べにふうき1st販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=157554136】

◆べにふうき2ndフラッシュ
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こちらも1stべにふうき同様、ウンカの影響を受けた茶葉を贅沢に用いて製茶されております。
また1stに比べると、より発酵度の高い東方美人茶の様な蜜香を放ちます。
2ndシーズンはウンカの最盛期ということもあり、蜜香の香る紅茶を作るのに適した時期です。
季節的に発酵を促しやすく、1stに比べて飲み応えが力強いのも特徴。
この紅茶もその特徴に漏れず、充実の飲み応えと濃厚な蜜香が堪能できます。
発酵度も高く、べにふうき特有の花の香気と発酵からくる甘い香りが相まって、艶やかな香りがカップから立ち上ります
余韻には重厚感のある蜜香が甘露な風味となって楽しめます。
べにふうき1stフラッシュとはまた違ったキャラクタを持ったべにふうき2ndフラッシュ。
純粋な蜜香の濃密さで言えば、こちらが勝っているでしょう。

【一芯二葉webショップ べにふうき2nd販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=157554151】

◆あさつゆ2ndフラッシュ
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日本茶用品種である”あさつゆ””天然玉露”と呼ばれ、甘味旨味に富み、渋みが少ないのが特徴
紅茶に仕上げた本作品も同様で、渋みは感じず、さっぱりとした飲み心地と甘みのバランスに優れています。
発酵度が高く、紅茶らしい甘味ながら余韻には緑茶の様な爽やかな風味も。
2ndシーズンという事で、ほのかにではありますがウンカ芽からくる甘い余韻も楽しめます。
こちらは手摘み手揉みではりませんが、後藤さんのこれまでの経験を活かした確かな技術が集約した作品です。
香り良くクセのない飲み心地で、色々なシチュエーションで楽しめるでしょう。

【一芯二葉webショップ あさつゆ2nd販売ページ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/?pid=157554234】

べにふうきの2本に関しては、価格に倍の違いはありますが、これ程の品質になってくると好みの領域ですね。
上記しましたが、ウンカ芽からくる濃密な蜜香や飲み応え、厚みのある花の香気を楽しむなら2ndをお勧めいたします。
カップから縦に横にと湧き上がってくる可憐で美しい花の香気と、蜂蜜の様な滑らかな口当たりと甘みを楽しみたいなら1stをお勧めいたします。
東方美人で例えるなら、旧製法で作られた伝統的で繊細な美人茶に近い1st、新製法で作られた発酵度が高く濃密な甘みを持った美人茶は2ndが近いでしょう。
あさつゆに関しては、べにふうきに比べると価格が控えめで普段使いの様なイメージを持たれるかもしれませんが、後藤さんの基礎的な紅茶の製茶技術の高さがはっきりと伺える作品です。
まず、日本緑茶用品種で作られた紅茶には、時々籠る様な不要な香りを感じるものが見受けられますが、この作品にはそういった香りは一切ありません。
また”あさつゆ”単一品種で作られたというのも特徴的で、日本で比較的多く作られているであろうやぶきた紅茶と違ったキャラクタを備えています(やぶきたが悪いわけではありません)。
あとは上記しましたが、蜜香と言うにはそこまではっきりとではありませんが、ほのかにウンカ芽を感じる様な甘い余韻が楽しめるのも魅力的
この甘い余韻には、あさつゆ特有の旨味が利いているかもしれません。

今回、一芯二葉がとてもとてもお世話になっている後藤さんの作品がまた取り扱えて、とても嬉しく思っています。
10年、20年前に比べ和紅茶の品質はどんどん上がっていますが、その中でも取り分け高い技術を持った方のお一人ではないでしょうか。
品評会でグランプリを受賞しても、その時の製茶技術に甘んじることなく日々の研究を重ね、より良いお茶を、また新しいお茶を作ろうとされる真摯さがこれだけの作品を作らせるのでしょう。
もしご興味を持たれましたら是非お試しくださいませ。

【喫茶去 一芯二葉webショップ:http://issin-niyo.shop-pro.jp/】
posted by 一芯二葉 at 17:22 | TrackBack(0) | 新茶入荷情報